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防犯カメラはダミーでOK 空き巣は「侵入5分以上」で諦める

警察庁の統計によると、昨年一年間の侵入窃盗の認知件数は10万7467件。そのうち、空き巣などの「住宅対象侵入窃盗件数」は5万7891件である。その被害件数の4割近くが一戸建てだ。これでも年々、同種の犯罪件数が少しずつ減少しているというが、その件数の多さに驚かされる。1人暮らし、あるいは夫婦だけの2人住まい。特に体力や機敏性に衰えが目立つシニア層に、防犯グッズは欠かせない。

東京・池袋にある「東急ハンズ」の4階には「防犯機器類」がズラリと並ぶ。

「防犯カメラシステム」、「防犯ダミーカメラ」、「サッシ用補助錠」(窓が開かない)、「窓ロック」、「窓防止フィルム」(ガラスが破れにくい)、「野外センサーライト」(夜間、人が近づくと自動点滅する)、「自動車窃盗警報機器」、「手動セキュリティーアラーム」(防犯ブザー)……フロア担当者が言う。

「人気商品は録画時間が6万5456時間(約2727日=価格13万円)の屋外防犯カメラです」

ただ、メカに弱い素人は設置が難しく、カメラ、モニタリング、録画装置等の配線は専門業者に依頼することになる。料金は設置する業者や、カメラシステム、設置台数等によってまちまちだが、平均5万~10万円だ。

■鍵は増やすより紛失しない

こうした防犯機器類の選択は、特にシニア層には、操作が簡単なことが望ましい。先の防犯機器の担当者は、こうアドバイスする。

「自宅に防犯機器類を取り付ける前に、まず防犯の『意識』を高めることが大切です。例えば鍵です。防犯のために玄関の鍵を1つから2つに増やしても、鍵そのものを紛失したら何にもなりません。そのため、シニアは鍵はクサリに付けて身から離さないとか、そうした習慣を持つべきですね」

また、同じ住宅に空き巣から短期間に、2度も3度も狙われるケースが少なくない。「児玉総合情報事務所」(東京・中野)にも、月に何件か、こうした被害者から防犯対策の相談が舞い込む。同社の金澤秀則社長が言う。

「空き巣や住宅侵入は、地域や立地、周辺環境等から狙われやすい住宅があります。そうした家では、ダミーの防犯カメラ(約3万円)を1台設置するだけでも、犯罪者の心理として、“この家は危ない”と足を遠ざけることがあります」

高齢化社会が突き進む中で、シニア層から「防犯設備」の発注が増えてきているというのは、関東一円をビジネスエリアにしている「㈱大島電気商会」(本社=埼玉県秩父郡)だ。

もともと「コンビニ」などの店内、店外の防犯カメラの設置事業が中心だった。だが近年になって、民家の防犯設備の需要が増えてきているという。同商会の大隝武志社長は、「日本防犯設備協会」(警察庁所轄)が認定している防犯設備士でもある。

「空き巣とか住宅侵入の所要時間は、約5分間が定説になっています。ですから、窓を開けづらくするとか、ドアが簡単に開けられない設備とか、まず犯行前にその5分間を食い止めるという防犯設備を行うことが基本ですね」(大隝社長)

空き巣対策は、侵入に時間をかけさせることが大切なのだ。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150213

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150213/2

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150213/3

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/150213/4

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