プレッシャーに押し潰されそうな時は、プレッシャーをどこかに追いやろうとするでしょう。そうではなく、プレッシャーに対する見方を変えた方がいいです。プレッシャーが起こる本当の意味を考えてみましょう。
「Inc.」でプロスポーツ関連会社の副社長であるTrevor Moawadさんが、仕事の大事な瞬間にも、恐ろしいほどのプレッシャーがかかることがあると言っています。Moawadさんは、ビジネスも含めあらゆるチームに、やる気が起きるような話をしていますが、プレッシャーに対する考え方はかなり大事だと言います。
プレッシャーは野心の表れ
Moawadさんは、10年間共に仕事をしてきた伝説的なスター、マイケル・ジョンソンの言葉を引用しています。金メダルも昇進もベンチャー投資も、価値あるものはプレッシャー無しでは起こらないという考えです。プレッシャーをネガティブにとらえるのではなく、大いなるチャンスと考えます。つまり、自分が求めているものは自分で分かっているということです。それを獲得できるかもしれないチャンスを手にしているのです。
準備をしても手に入れられないことがある
「このチャンス、この回、この昇進のために、すべて完璧な準備をしてきたかもしれませんが、それでも手に入れられるとは限りません」とMoawadさんは言います。できる限りの準備を続けながら、同時にこの厳しい現実を受け入れなければなりません。なぜでしょう? 準備は自分でコントロールできますが、結果は自分ではコントロールできません。結果が悪ければ傷つくかもしれませんが、すべてを自分ではコントロールできないと分かっていれば、傷は浅く済み、前向きに受け入れられます。
何が起こるか分からない時に不安になる
Moawadさんは「自分が準備していることについて理解しなければならない」と言います。例えば、朝7時にホテルのロビーで大きなミーティングがあるとしたら、その前の夜には飛行機に乗って移動するでしょう。プレゼンの練習だけでなく、ある特定の状況下でプレゼンをする練習も必要です。ホテルでうまく眠れなかった次の日に、朝食前の早朝に良いパフォーマンスができるでしょうか? これこそ準備をしておかなければならないことです。そのような状況下でもうまくやれると分かっていたら、不安はかなり小さくなります。
優先順位はかなり少なくするか、まったく付けない
「優秀なアスリートは自分が集中するものを極力少なくします。普通がスーパーでやっているのと同じようなことです。買い物リストがない場合は、そんなにたくさんのものを買おうとしませんよね」とMoawadさんは言います。仕事の場合は、短い時間にやらなけらばならないことに極力集中し、それを持続することで成功します。短期間の設定をどれくらいにするかも重要です。「優秀なコーチや選手は終わりをきちんと決めています。90日間食事制限をすると決めたら、あとは集中するだけです」
どんな人生でもプレッシャーを感じることが時々あるでしょう。そんな時は、このプレッシャーを感じる本当の意味を思い出してください。プレッシャーに押し潰されて吐きそうになるのではなく、自分を奮い立たせてください。
NFL Draft Psychology: How to Master High-Pressure Moments|Inc.
Patrick Allan(原文/訳:的野裕子)
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