処方箋が必要な薬を数種類飲む場合、気付かないで危険な組み合わせをしてしまっていることがあるのをご存知ですか?
それだけで飲むのなら、医師の指示に従えばいいわけですが、処方箋薬を飲んでいる最中に、別の処方箋薬が必要になる事もありますよね? しかも別の医師の診療を受けたりすると、つい今飲んでいる薬を、知らせるのを忘れてしまったりする事もあります。
そこで今回は、英語圏の情報サイト『Women’s Health』の記事を参考に、処方箋薬の危険な飲み合わせについて、お届けいたしますね。
■1:抗うつ薬+痛み止め(SSRI+オピオイド)
抗うつ薬の中には“幸せホルモン”であるセロトニンの製造を増やす薬があり、また、ここで紹介している、“オピオイド”という痛み止めは、モルヒネの関連物質であり、やはり脳内のセロトニンを増やすといいます。
この2種類を合わせて飲んでしまうと、異常に興奮したり、体温の上昇、心拍数や呼吸数の増加に繋がり、大変危険だそうです。
■2:痛み止め+精神安定剤(オピオイド+ベンゾジアゼピン)
この薬は、両方とも抑制剤として知られていて、痛みを抑制したり、不安感を抑制したりするそうです。
ところが、こういった薬を飲み過ぎると、あまりにリラックスしすぎてしまう可能性があり、そうなると、心拍数や呼吸数が劇的に下がり、救急車を呼ぶはめにもなりかねません。
■3:コレステロールを下げる薬+抗真菌薬(スタチン系薬剤+フルコナゾール)
このところ日本でも、食習慣が変わり、運動量も減っているために、若くてもコレステロールを下げる薬を飲んでいる人も少なくないのではないでしょうか?
“フルコナゾール”は、真菌の感染に効果的な薬ですが、この2種類の薬を同時に飲んでしまうと、筋肉の弱りや、ひどい場合には腎臓にダメージを与える事になりかねないそうです。
■4:痛み止め+精神安定剤+中枢性筋弛緩剤
この組み合わせは、とても危険だと言われています。ですから、医師は普通この3種類の処方箋を、同時に出したりはしません。
それでも、時には別々の医師から処方箋をもらって、知らずに飲んでしまうケースもあるそうです。この組み合わせは、死に至る事もあるというので、くれぐれもご注意下さい。
以上が、知っておきたい処方箋薬の危険な飲み合わせ4つでした。服用している薬があれば、病院へ行く際は、あらかじめキチンと、医師に今自分はどういった薬を飲んでいるのかを、正確に知らせる事が大切です。薬局では“おくすり手帳”を使うのも有効でしょう。
間違っても、自分で勝手に組み合わせて飲んだりしないでくださいね!
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