金沢大医薬保健研究域医学系の山田正仁教授(神経内科学)の研究グループは15日、60歳以上の男女490人を対象に認知症の発症率を調べ、緑茶を毎日飲む習慣がある人の発症率が飲まない人に比べて3分の1程度だったと米科学誌電子版に発表した。
金沢大によると、コーヒーや紅茶についても調べたが、飲用習慣の有無による発症率の違いは見いだせなかった。
山田教授は「緑茶に含まれるカテキンやミリセチンといったポリフェノール類に予防効果がある可能性がある。これらの成分の効果が解明できれば、認知症の安全な予防法の開発が期待できる」と話している。
研究グループは平成19年から25年にかけて、石川県七尾市に住む男女490人を調査。緑茶を飲む習慣がない138人のうち認知症の発症や認知機能の低下が生じたのは43人(31%)だったが、緑茶を毎日飲む習慣がある157人のうち発症するなどしたのは18人(11%)だったという。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140515/bdy14051512560002-n1.htm