[ カテゴリー:子育て, 生活 ]

新生活の疲れ出る5月、中学1年 心身不調に注意

接する時間増やし、話を聞いて

新年度が始まって1か月。生活環境の変化に対応できず、心身の不調を訴える子どもが目立ち始める時期だ。

特に学校生活が大きく変わった中学1年生は、配慮が必要。保護者は、子どもの変化を見逃さず、不安な気持ちに寄り添うようにしたい。

「突然、『学校に行きたくない』と子どもに言われ、どうしていいのか分からない」

不登校の子どもを支援する民間団体「子ども教育支援センター」(東京)には、5月の大型連休が明けた頃から、小中学生の子どもを持つ親からのこうした内容の相談が増えるという。同センター代表の木下貴博さんは、「新年度が始まる4月は、新しい生活に慣れようと子どもたちは一生懸命になる。しかし、5月になると疲れが出るうえ、大型連休で緊張感が緩む。連休明けには、いわゆる五月病のように無気力になったり、心身の不調を訴えたりするケースも多い」と話す。

とくに学習や生活の変化の大きい中学1年生には配慮が必要だ。異なる小学校出身の生徒と一緒になって友人関係が複雑になるうえ、部活動では先輩、後輩という明確な上下関係が生まれる。学習面では、教科ごとに教える教師が替わる教科担任制になり、学ぶ内容も難しくなる。6月に最初の定期試験を行う学校も多い。

こうしたことからストレスを抱えて登校を渋り、学校を休みがちになることがあるという。文部科学省の調査によると、2012年度に30日以上欠席した不登校児童・生徒数は、小学6年生で6920人。中学1年生はその約3倍の2万1194人だった。

筑波大学副学長の石隈利紀さん(学校心理学)は、「不登校になるのを防ぐためにも、保護者は、子どもの変化を見逃さないようにしてほしい」と指摘する。例えば、食事。食欲がなくなり朝食を食べない、逆に必要以上に食べ過ぎることもある。「宿題をやらなくなる」「服装を気にしなくなる」「部屋に閉じこもりがちになる」などの状態も注意が必要だ。

子どもが無気力になり登校を渋りだしたりすると、親はついきつく叱りがちだ。しかし、「叱るのではなく、子どもと接する時間を増やし、子どもが何に不安を抱いているのかを見つけ、しっかりと子どもの話を聞いてほしい」と石隈さんは話す。

ただ、過剰な気遣いは逆効果になることがある。石隈さんによると、小学高学年から中学生の思春期の子どもは、一人前に見られたいという気持ちが強くなる。なるべく子どもの自主性を重んじるようにし、優しく見守る。また、保護者が一人で悩みを抱えないことも重要だ。学校に相談するほか、自治体が設置している「教育相談センター」などもある。

不登校やひきこもりの子どもを支援するNPO法人スチューデント・サポート・フェイス(佐賀県)代表理事の谷口仁史さんは、「子どもが新生活に不安を持つことは当然。戸惑いや悩みは、成長のチャンスでもある。親は子どもの気持ちに寄り添い、見守ってほしい」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140516-00010000-yomidr-hlth

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