妊娠中に特に気を付けることとして、嗜好品や生活習慣などが関係することもあります。
ここでは、嗜好品が妊娠に与える影響や、改善すべき生活習慣などについて簡単に解説します。
妊娠しているママが喫煙すると、血管収縮が起こり、赤ちゃんに十分な酸素と栄養が行きません。
喫煙しているママから産まれた赤ちゃんは、喫煙していないママから産まれた赤ちゃんよりも、出生時体重が平均で約 200~250g軽くなることが分かっています。
また死産や新生児死亡(生後28日以内に赤ちゃんが死亡すること)、乳幼児突然死症候群(SIDS:sudden infant death syndrome)となる確率が、喫煙するママから産まれた赤ちゃんに多くなることも分かっています。
流産や早産の他、早期破水のリスクも高くなりますし、喫煙するママから産まれた赤ちゃんには、先天的な異常(多指症、少指症、無指症、合指症)が多くなるというデータもあります。
妊娠中の喫煙は、赤ちゃんにとっては良いことは1つもありません。
どうしてもストレスになるので、たまに少量のアルコールを飲むママもいます。
しかし妊娠中のアルコール摂取量が多いほど赤ちゃんが胎児性アルコール症候群 という先天性の障害を持って生まれてくる危険が高まります。
現在のところどの程度なら安全という基準はわかっていませんので多くの国で妊娠中は少量、大量にかかわらずアルコールの摂取を避けることが推奨されています。
妊娠中は、赤ちゃんへの影響が大きくなるため、飲んではいけない薬もあります。妊娠前にいつも飲んでいる市販の薬でも、赤ちゃんへの影響を確認する必要があります。
普段は市販の薬で済ませているような症状でも薬を飲もうと思ったときは自己判断せず主治医に相談しましょう。
妊娠中は、薬を飲むことでメリットがある場合に処方されます。例えば軽い頭痛や風邪薬などは、症状をやわらげるメリットが副作用によるデメリットを上回る時に飲むことになります。
身体を休めることで我慢できる程度であれば、無理に薬を飲む必要はありません。
MocosukuWoman編集部
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