宮城キャラバン２日目は蔵王（ざおう）から「チーズ」をテーマにお伝えします。
宮城県蔵王町は国産チーズの先進地として知られています。昭和５５年にナチュラルチーズの製造工場が作られ、“ナチュラルチーズの生産者は必ず蔵王に来て学ぶ”と言われるほど、人材育成にも力を入れ、その質の高さが評判を呼び、蔵王の名物にもなりました。
いま日本人のチーズ消費量は年間３０万トンと過去最高を記録しています。また最新の研究では食後にチーズを食べることで虫歯予防と虫歯の回復を促すことまで分かってきました。健康にも虫歯のためにもメリットの高いチーズですが、日本人にはまだまだ香りや味など苦手意識がある人も多くいます。そこで今回は、チーズの達人が初心者にも分かりやすいチーズの食べ方を伝授します。
ハードタイプやカビタイプなどハードルの高いチーズも、実は調味料として使うことで、ふだんの料理がプロ並みの味にランクアップし、子どもでも食べやすくなります。チーズはグルタミン酸が含まれうまみの宝庫、意外な食材との組み合わせで新しいレパートリーが広がります。
■知らなきゃ損！チーズ使いの極意
チーズが熟成を重ねると、たんぱく質が分解されてうまみ成分のアミノ酸が作られます。
アミノ酸の中でも、チーズのうまみの主成分となっているのが昆布と同じグルタミン酸です。
番組では、ホットプレートを使って家族で楽しめるチーズ料理をご紹介しました。
グルタミン酸が豊富なチーズと、イノシン酸が豊富な牛肉をホットプレートで焼いて合わせると、タレいらず！グルタミン酸とイノシン酸による「うまみの相乗効果」でおいしさがアップします。
また、ブルーチーズをもやし炒めに少し加えるだけで、深みのある味わいになることもお伝えしました。
牧場でお伝えした料理は、以下の２つです。
イカのブルーチーズあえ
【材料】
・イカ刺し･･･１パック
・ブルーチーズ（※番組で使用したのはゴルゴンゾーラドルチェ）･･･少々
・しょうゆ･･･少々
・青ネギ･･･少々
☆作り方
１．イカ刺しに青カビを１つまみとしょうゆを加えてあえる
２．青ネギを彩りにのせる
たけのこと生ハムのチーズあえ
【材料】
・タケノコ水煮･･･200グラム
・生ハム（１口大に切る）･･･20～30グラム
・ハードチーズ（削る）･･･20グラム
・オリーブオイル･･･大１
・しょうゆ･･･小１
・レモン･･･１切れ
・木の芽･･･1枚
☆作り方
１．たけのこの水煮は熱湯で湯通し１０～２０秒。
水で洗い、水けをとって１センチほどの厚さにスライス
２．生ハムは２センチ角に切っておく
３．切ったたけのこと生ハムにチーズをおろし入れ
オリーブオイル、しょうゆで和える
４．レモンと木の芽を添える
※チーズには、ビタミンＣと食物繊維が足りないので、
野菜を合わせると栄養バランスがよくなります。
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
NHK「あさイチ」2014年4月22日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20140422-a-002.html
