[ カテゴリー:医療, 生活 ]

「自分でできる!ドライマウス改善法」

口の中が乾くドライマウス。乾いて不快なだけでなく、口臭や虫歯を引き起こすことも。番組では市販のケア用品や唾液腺の刺激法などさまざまなセルフケアの方法を紹介する。

1.ドライマウスの症状
口の中の潤いを保っている唾液の量が何らかの原因で減ると、口の中が乾燥してさまざまなつらい症状が現れるようになります。これがドライマウスです。中高年が中心で、全体の8~9割を女性が占めています。自覚症状で最も多いのは「口やのどの乾燥」で、次いで「痛み」が多く、そのほか「ネバネバした感じ」「違和感」「味覚がおかしい」「口臭」などさまざまな症状があります。また、唾液には口の中の細菌の増殖を抑える働き(抗菌作用)もあるので、唾液が減ると、カビの一種のカンジダが増加して粘膜に炎症が起こったり(口腔カンジダ症)、口臭が強くなったり、虫歯にもなりやすくなります。
唾液が減ってしまう主な原因は、「唾液の蒸発」や「唾液の分泌低下」です。鼻の病気やいびきなどで口呼吸になると、唾液が蒸発しやすくなります。唾液の分泌低下は、加齢による場合が多いのですが、糖尿病などの症状や、抗うつ薬・抗アレルギー薬などの副作用として起きる場合もあります。

2.自分でできる対処法
症状を改善するために自分でできる対処法としては、市販のドライマウス用ケア用品を使う方法があります。代表的なものには、唾液の蒸発を防ぐマスク、潤いを補給するスプレーやジェル、保湿剤が配合されたマウスウオッシュなどがあります。また、耳とあごの境目を指で円を描くようになでると、唾液線の中でも最も大きい耳下腺が刺激され、唾液が分泌されやすくなります。これを10回ほど行うとよいでしょう。唾液線はほかにも、下あご後方の顎下腺、舌の下の舌下腺などがあり、あごを動かすことでも刺激できます。食事をするときは硬いものをしっかり噛んで食べることを心がけましょう。自律神経のバランスを整えるため、リラックスや規則正しい生活を心がけることも大切です。

NHK「きょうの健康」2014年4月22日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140422-h-001.html

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