ゴールデンウィークが終わり、いわゆる“五月病”なんてことも聞こえてくるころです。ただ五月病でなくても、最近では何ごとにも無気力な子どもが増えていると言われています。
では、明るく元気で気力にあふれた子どもに育てるためには、何が必要なのでしょうか? 親なら誰でもできる簡単な方法があります。それは“誉める”という愛情表現です。
では、どんな“誉め方”が必要なのでしょうか?
そこで、今回は以前『WooRis』でお伝えした「完璧主義は自分を苦しめる!“無理せず子どもと向き合う方法”2つ」に続き、ドロシー・ロー・ノルトさん、レイチャル・ハリスさんの共著『子どもが育つ魔法の言葉』を参考に、親の大切な愛情表現である“誉める”ということについて、2つのポイントをご紹介します。
■1:親の誉め言葉は子どもの心の栄養
<子どもは、親の言葉に励まされて、自分は認められ愛されているのだと感じるのです。親の誉め言葉は子どもの心の栄養になります。子どもの健全な自我形成には欠かすことができません。>
子どもは、親の愛情を誉められることによって実感するのですね。そして、子どもを誉めすぎるということはない、とも言います。ただ、誉め方は工夫する必要があります。
例えば、何かにチャレンジして出来たとしても、あるいは出来なかったとしても、その結果ではなく、過程や意欲自体を誉めるようにする。また、やみくもに何でも誉めるということは避けるなど誉め方にも工夫が必要ですね。
■2:親に誉められた分だけ、人に好かれる子になる
<子どもは、自分を誉めてくれる親を見て育つことで、友達との関係でも相手の良いところを認めて仲良くやってゆくことの大切さを学びます。こうして、子どもは相手の長所を認められる明るい子に育ちます。親に誉められた分だけ、人に好かれる子になるのです。>
こういったことは大人でも実感できるのではないでしょうか。例えば、会社などでも、上司から誉められると嬉しいものですし、他人のことを好意的に受け止める態度もできてくるのでしょう。
たしかに、批判や注意ばかりされていると、他人の良さを認めようという気持ちがなくなりますよね。
以上、親の大切な愛情表現である“誉めること”についてお伝えしましたが、いかがでしたか? 頭では分かっていても、日常生活ではあまり実践できていないことも多いのではないでしょうか。
子どもは、親の些細な言葉や態度でも、意外と見ていたり、覚えていたりするものです。子どもの成長に立ち会える時間は一生の中では短い時間です。親の態度1つで子どもの成長度合いが変わってきます。さっそく今日から、いっぱい誉めてあげてくださいね。
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