今年は例年に比べ花粉の飛散が少ないとされています。でも、何となく鼻づまりが続いている、風邪が治ったと思ったのに、まだまだ鼻の炎症がある……なんてことないですか?
鼻づまりは大した症状ではないと思われがちで、つい放置してしまう人も多いのですが、これは炎症を起こしているサイン。早めに対処しないと慢性化し、膿がたまってしまうことさえあるのです。
そこで今回は、放置してはダメな鼻づまりの危険性についてお伝えします。
■細菌やウイルスが入りやすい身体の場所とは?
顔の骨には、鼻や目を取り巻くように4対の空洞があります。この空洞をまとめて“副鼻腔”と呼んでいます。
風邪やアレルギー症状を起こしたり、何らかの原因でこの副鼻腔に細菌やウイルスが入り込むと、副鼻腔内で炎症が起こり、“副鼻腔炎”という状態になります。
そもそも、副鼻腔は鼻腔とつながっており、身体の中に侵入した細菌やウイルスは、副鼻腔に入りやすい環境なのです。
■鼻づまりから視覚異常になることも!
副鼻腔炎の主な症状は、鼻水や鼻づまりなので、「風邪が長引いたのかな?」と副鼻腔炎になったことに気づかないことも多いようです。
しかし、副鼻腔炎になると顔の痛みや頭痛が起こることがあります。鼻腔内に入り込んだ細菌やウイルスが繁殖すると、頬や額、目の奥や頭が痛くなることもあります。
目の近くで炎症が起きると、視覚異常を起こすことさえもあるので、早めに気づいて処置を行うことが大切です。
■怖い思い込み!風邪かとおもいきや手術治療
風邪が長引いたような、鼻づまりの症状が3ヶ月以上続く場合は、慢性副鼻腔炎の可能性があります。鼻水、鼻づまり以外に、倦怠感を感じたり嗅覚が鈍ったりすることもあります。副鼻腔の中に膿がたまってしまい、頭が重かったり、集中力が欠けたり、膿の臭いが体臭として出たりしてきます。
副鼻腔炎を放置して重症化すると、たまった膿を手術で除去しなくてはいけなくなります。
そんなことにならないように、副鼻腔炎の可能性がある場合は早めに耳鼻科を受診したほうがいいですね。
以上、放置してはダメな鼻づまりの危険性についてお伝えしましたが、いかがでしたか?
鼻水、鼻づまりは、それほど辛くないためか、つい放置してしまいがちです。初期であれば薬や鼻洗浄で治りますが、重症化すれば手術が必要になることもあります。
「鼻炎持ちだからしょうがない」と自分で判断せずに、気になる症状があれば早めに専門医に診てもらってくださいね。
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