病気予防4回シリーズの1回目はがん予防。最新の研究から日本人に効果の高いがん予防の方法がわかってきた。それをまとめた5つの鉄則を伝え、いくつかの疑問に答える。
1.日本人に効果的ながん予防法
知っておきたい病気の「予防法」や「早期発見」に注目してお伝えしていきます。最初は「がん」の予防。日本人を対象にした大規模な疫学調査が複数行われ、その研究成果から日本人にとって効果の高い予防法がわかってきました。それが今回紹介する「がん予防 5つの鉄則」です。禁煙(受動喫煙にも注意)、多量の飲酒を避ける、減塩して野菜・果物を摂取、熱いものは冷ましてから食べる、日々体を動かし太り過ぎ・やせ過ぎに注意する、といったことを実践すれば、確実にがんのリスクを下げることができます。糖尿病や心臓病などの予防にも役立ちます。
2.第一に禁煙 受動喫煙にも注意
たばこの煙には多くの発がん物質が含まれています。喫煙はがんの最大の原因であり、特に男性の場合、がんの30%はたばこが原因だと推定されています。特に喫煙者の肺がんリスクは非喫煙者の4.5倍といわれ、肺のほかにも、食道、胃、大腸、すい臓、子宮頸[けい]部など、多くのがんのリスクを上げます。
さらに、喫煙は本人だけでなく、周囲の人に受動喫煙の害を及ぼします。夫が喫煙者の場合、妻の肺がんリスクは約1.3倍に上がるといわれています。自分、そして家族のがんを予防するためには禁煙が重要なのです。
NHK「きょうの健康」2014年3月31日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140331-h-001.html