家庭内のエネルギー効率を上げれば、お財布にも環境にもプラスになります。でも、どこからはじめたら良いのでしょうか? 上のピラミッド(マズローの欲求階層ピラミッドのような図)では、すべての省エネ対策がもっとも簡単でお金のかからない選択肢から順にまとめられています。
省エネピラミッドの内訳
1段目の層(理解)
『Power of One Portal』(省エネ支援ツール)の使用 行動計画を立てる オンラインリソースを活用する 節電ヒントとツールを調べる 現場の解析 新たな建築設計を調べる
2段目の層(ローコスト対策/ノーコスト対策)
温度設定/プログラム可能なサーモスタットの調整 温水設定の調整 ゲーム機器等の電源オフ設定 コンピューターの電源設定 ポータブル機器のプラグを抜く 定期的なメンテナンス
3段目の層(照明の見直し)
電球型蛍光灯(CFL) 照明器具の見直し LED照明の検討
4段目の層(密閉性)
屋根裏、壁、基礎にある空気の逃げ道の密閉 窓とドアのコーキングと目張り
5段目の層(電化製品の見直し)
冷蔵庫 食洗機 洗濯機 家電回収 除湿機
6段目の層(断熱と空調の改善)
屋根裏 壁 基礎 床下スペース
7段目の層(温水装置の導入)
排湯熱回収 『SmartPak』(省エネキット) 太陽熱発電
8段目の層(冷暖房の改善)
環境配慮型(ECM)の暖炉導入 ヒートポンプの導入 セントラルエアコンの見直し
9段目の層(窓の改善)
断熱性の高い窓に交換
10段目の層(再生エネルギー発電の導入)
風力発電の導入 太陽光発電の導入
このピラミッドは、電力会社のMinnesota Powerが提供しているもので、同社のサイトへ行けば、ピラミッドの各項目をクリックして詳しい説明を読むことができます。
手はじめとして、ピラミッド最下層の項目をクリックすれば、省エネに関するオンラインリソースの情報が得られ、各自のニーズに合った行動計画を立てられます。計画ができたら、1つ上の階層にのぼって、低コストの方法やコストのかからない方法で、待機電力をはじめとする、家庭内のエネルギーのムダを省いていくと良いでしょう。階層が上がれば上がるほど省エネ効果は高いですが、難易度も上がります。まずは下の段から始めましょう。ごくごく小さなことを変えるだけでも、月間や年間の光熱費に節約の効果が現れるはずですよ。
The Pyramid of Conservation|Minnesota Power
Melanie Pinola(原文/訳:梅田智世/ガリレオ)
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/living/lifehacker_37918.html