3月27日付で就任した新潟地裁の青野洋士(ひろし)所長(58)が就任会見を開き、係争中の新潟水俣病関連の訴訟について「いまだに救われない原告患者がいる。適正かつ迅速に対応すべきだ」と述べた。
東京都出身。昭和57年に大阪地裁判事補に就任、最高裁調査官、大阪と東京の両地裁部総括判事などを歴任。法務省大臣官房訟務総括審議官だった昨年4月、感覚障害しかなかった熊本県水俣市の女性(故人)を水俣病と認めた最高裁判決では、国側の指定代理人を務めた。前職は東京高裁判事。
抱負として「市民が利用しやすい裁判所とするために努力していきたい」と述べた。また、昭和59年から3年間、新潟地裁・家裁で判事補を務めた。児童が弥彦山の遠足時に転落死し国家賠償を求めた訴訟では、ビデオ機材を担いで現場検証した思い出があるといい、2度目の新潟勤務に「運命的なものを感じた」と語った。
前所長の青柳勤氏は東京高裁判事に就任した。
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