和食に欠かせない「みそ汁」。でも、街で聞くと「今ひとつ味が決まらない」「具がマンネリ」「塩分が気になる」など、さまざまなお悩みがあるようです。そこで、今回もスゴ技を持つ達人が登場!「“粉がつお”を“あるタイミング”で加えて、家庭のみそ汁を日本料理店の本格みそ汁の味にワンランクアップさせる技」、「“ある法則”で、朝と夜のみそ汁の具とみそを選ぶことで、健康な体作りに役立てる技」、女優の佐藤江梨子さんが、ダイエットと冷え性改善のためにと、毎日のみそ汁に加えるトッピングの技、そして、江戸時代の知恵に学ぶ「おいしいだしのとり方」など、日々のみそ汁をパワーアップさせる技を紹介しました。
■トッピングで 憧れの美ボディー!?
「体型を維持するのにみそ汁が役立っている」と言うのは、女優の佐藤江梨子さんです。撮影などで出される弁当を食べるときも、みそ汁を欠かさず飲むように心がけています。温かいみそ汁だけでも、ローカロリーでダイエットに役立つと感じていますが、「とろろ昆布」をトッピングすることで、汗をかくほど代謝がよくなったと言います。さらに、食物繊維たっぷりのとろろ昆布は、腹持ちもよく、便秘解消にも効果を発揮しているのではないかとサトエリさんは考えています。
その効果について、みそ汁について研究している内科医で大学教授の上原誉志夫さんによると、みそ自体の成分や昆布に含まれる食物繊維の一種「アルギン酸」に、皮膚の血管を拡張させる働きが期待できるので、体温がアップしたと考えられると言います。また、満腹感と便秘解消については、とろろ昆布の食物繊維の働きによるものと考えられるそうです。
みそ汁+とろろ昆布
(1)体が温まる
(2)満腹感
(3)便秘解消
<取材協力>
佐藤江梨子さん(女優)
上原誉志夫さん(共立女子大学 家政学部 教授、内科医)
■粉がつおで 家庭のみそ汁 ワンランクアップ
家庭のみそ汁をプロの味に変える方法を日本料理店の調理長、榎本洋右さんが伝授しました。
簡単に香りとうまみを足すために、榎本さんが勧めるのが、「粉がつお」です。だし入りみそや顆粒(かりゅう)だしを使った家庭のみそ汁に粉がつおを足すと、本格みそ汁の味に近づきます。大切なのは、粉がつおを加えるタイミング。みそ汁をよそう前のおわんの中に入れます。そうすると、粉がつおがみそ汁と十分に混ざり、うまみが引き出されると言います。
家庭のみそ汁 ワンランクアップ術
【材料・4人分】
・水・・・600ミリリットル
・顆粒だし・・・5グラム
・だし入りみそ・・・40グラム
・しょうゆ、酒、みりん・・・各適量
・絹ごし豆腐・・・1丁
・油揚げ・・・1枚
・のり、細ねぎ・・・適量
・粉がつお・・・適量(小さじ1が目安)
【作り方】
1.豆腐は2センチ角に切る。
油揚げは熱湯を回しかけて油抜きをし、縦半分に切ってから1センチ幅に切る。
細ねぎは2センチ長さに切る。
2.鍋に水を入れて火にかけ、沸騰したら火を止め、顆粒だしとみそを溶き入れる。
3.(2)に豆腐と油揚げを加えて、沸騰させないよう温める。
4.汁の味をみて、香りと塩けが足りなければしょうゆ、うまみが足りなければ酒、コクが足りなければみりんで味を調える。
5.おわんに粉がつおと細ねぎを入れ、みそ汁を注ぐ。仕上げに、もみのりをちらす。
さらに、みそ汁の味が今ひとつ決まらない、というときに榎本さんオススメな方法があります。
(1)味を引き締めたいとき・・・豆板醤(トウバンジャン)を、みそと一緒に少量加える。
(2)香りを足したいとき・・・カレー粉を、粉がつおと一緒にひとつまみおわんに入れる。
(3)コクを出したいとき・・・生クリームを、最後に2~3グラム入れる。コーヒーミルクでも代用可能。
<取材協力>
榎本洋右さん(日本料理店 調理長)
「日本橋 なだ万」
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
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NHK「あさイチ」2014年3月12日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20140312-a-001.html