カルシウム摂取不足が続くと、骨粗しょう症などリスクが高くなるだけでなく全身にも影響することも。カルシウムたっぷりのシフォンケーキとヨーグルトのデザートをご紹介!
1.カルシウム不足は骨粗しょう症を招く
カルシウムは生命の維持に欠かせない栄養素で、体内では約99%が骨や歯に蓄えられています。残りの約1%は「神経の情報伝達」「心臓の働きの調節」「筋肉の収縮などの調節」「血液凝固」など全身でさまざまな働きをしています。カルシウム不足が続くと骨粗しょう症など、全身に影響が及びます。転倒による骨折や、圧迫骨折のリスクも高くなり、寝たきりにつながるおそれもあります。
カルシウム摂取の推奨量は性別や年齢によって異なりますが、日本人の多くは1日およそ100~200mgほど不足しているのが現状です。カルシウムを多く含むのは、牛乳や乳製品のほか、大豆製品や小魚、緑黄色野菜、海藻類などです。こうした食品をバランスよく組み合わせて食事にとり入れるとともに、デザートにも利用して、食事だけでは不足しがちなカルシウムを上手に補いましょう。
2.カルシウムを補うヘルシーデザートをつくってみよう!
●ほうれんそうと胡麻(ごま)のシフォンケーキ
(1人分 エネルギー量157kcal/カルシウム量107mg)
材料(9人分)/分量
<A>
ゆでたほうれんそう・・・120g
卵黄・・・3コ分
スキムミルク・・・大さじ3
オリーブ油・・・大さじ2強
グラニュー糖・・・大さじ1・1/2
グレープフルーツ果汁・・・小さじ2
薄力粉・・・72g
ベーキングパウダー・・・小さじ1/3
卵白・・・4コ分
グラニュー糖・・・54g
米酢・・・小さじ1/5
黒ごま・・・40g
粉砂糖・・・小さじ1/3
☆作り方
(1)Aをキッチンブレンダーかフードプロセッサーでペースト状にし、ほうれんそうのピュレをつくる。
(2)1をボウルに入れ、ふるった薄力粉とベーキングパウダーを加えて、ダマにならないようにへらを使って練り込んでいく。
(3)別のボウルに冷やした卵白を入れ、グラニュー糖を少しずつ加えながら泡立て器を使って泡立てる。途中で米酢を加え、角が立つまで泡立てる。
(4)3に2を加え、へらで混ぜる。そこに炒った黒ごまをポリ袋に入れて麺棒で軽くつぶしたものを加えて混ぜる。
(5)シフォン型に生地を流し込み、165℃に予熱したオーブンで45分程度焼く。焼き上がったら冷まし、型に沿ってナイフを入れ、上下を返して型から出し、粉砂糖をふる。
※ラップに包んで冷凍保存が可能。食べる際には常温で自然解凍する。
●ヨーグルトと苺(いちご)のデザート
(1人分 エネルギー量111kcal/カルシウム量131mg)
材料(6人分)/分量
<A>
牛乳・・・40mL
グラニュー糖・・・28g
スキムミルク・・・大さじ3強
<B>
ヨーグルト・・・350g
いちご・・・190g
グラニュー糖・・・28g
板ゼラチン・・・5g
レモン果汁・・・小さじ1弱
マラスキーノ酒(さくらんぼのリキュール)・・・小さじ1/2弱(※なければ入れなくてもよい)
いちご(小)・・・6コ
☆作り方
(1)Aを鍋に入れて中火にかけてひと煮立ちさせ、あらかじめふやかしておいた板ゼラチンを加えて溶かす。
(2)Bのいちごを1/4に切る。1とBを合わせてキッチンブレンダーで混ぜる。いちごの食感を残すために、なめらかになる手前で混ぜるのをやめる。
(3)2にレモン果汁とマラスキーノ酒を加える。
(4)グラスに流して冷蔵庫で固め、いちごをのせる。
レシピ作成:望月 完次郎(パティシエ)
NHK「きょうの健康」2014年3月13日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140313-h-001.html