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愚痴の吐きすぎは要注意? 女性のストレスを解消する3つの法

■グチを吐かずにいられないのは「女性脳」のせい?

「おしゃべりの達人」である女性は、感情を口に出し、スッキリしたくなる生き物。会社のランチタイムに「ちょっと聞いて。課長ったらね」「今の仕事、ほんっとストレス」といった会話をひとしきり交わし合えば、気分をリフレッシュできます。

このように、話すことで感情を解放したくなるのは、女性ならではの脳の特徴によるものだとされています。女性は、右脳と左脳を連結する「脳梁」と呼ばれる橋の部分が、男性より20%も太いのです。そのため、右脳で感じたことがすぐに左脳に運ばれ、感情が言葉となってあふれ出し、感じたことを話さずにはいられなくなると言われています。

■「感情」が「感情」を煽り、炎上しやすい女ゴコロ

そのため、女性が数人集まれば「キモチの会話」で大盛り上がり。話せば気持ちはいったんすっきりするのですが、気をつけるべきは、自分が吐き出した言葉、相手から聞いた言葉につられて、感情が煽られやすいことなのです。

たとえば会社の女子会などで、誰かが気難しい上司のことを「あの人、苦手」と批評した途端、「私も嫌い!」「部下を見下してる感じ」「自分がいちばん偉いと思ってるのよ」「サイテーだよねぇ」などと、他の女性の口からも悪口が飛び交い、会話と気持ちが炎上してしまった、という経験に心当たりのある方は多いでしょう。

女性は、こんな風に「不快な気持ち」を吐き出しあっていくうちに、その言葉から再び感情が煽られ、気持ちが高ぶってしまうことが少なくありません。そのため、上の会話のように、「ちょっと苦手」がいつの間にか「サイテー」にまで発展してしまうことも……。こうした感情の爆発から、小さなストレスを何倍にも膨らませてしまうことがあるので、要注意なのです。

■PMS・更年期……ホルモンバランスに振り回される女ゴコロ

また、体調が一定しにくく、体調の変化によって心の状態が変わりやすいのも女性の特徴です。特に影響されるのが「月経周期」。排卵後から月経前まで高まっていく「プロゲステロン」という女性ホルモンは、苛立ちやあせり、憂うつ感を招きます。

そのため、月経が近づくとささいなことにもイライラし、物や人に当たったり、普段なら聞き流せる言葉を鬱々と思い返してしまうような不安定な精神症状が現れやすくなります。さらに、この時期には、だるさや疲れやすさ、眠気、肩こり、腰痛などの身体症状なども現れやすくなります。こうした一連の月経前の不調を「月経前症候群」(PMS)と言います。

一般的に、PMSは月経開始とともに徐々に軽快していきますが、月経中の貧血の影響で月経後までだるさが抜けなかったり、月経周期内で目まぐるしく変わるホルモンの変動に疲れたりと、日々体調が安定せず、年中気持ちが体調に振り回されっぱなしという人も多いものです。

その上、更年期に入れば、さらなる体調の変化に振り回されやすくなります。月経不順や月経異常が現れ、ほてりやのぼせ、冷えや発汗などの身体症状の他に、苛立ち、不安、あせり、憂うつなどの症状も強くなりがちです。このように、女性は女性ならではの体の変化に心の状態が影響されやすく、気分が一定しにくい傾向があるのです。

■今すぐ実践! 3つの「女のメンタルリスク管理」

では、こうしたメンタルリスクを女性はどのように管理していけばいいのでしょう? 3つのポイントを挙げてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

□1:「おしゃべりデー」を決めて気持ちを吐き出す

感情が言葉になってあふれて出る女性。とはいえ、毎日のようにグチを吐き出していると、吐いた言葉がさらに感情を膨らませ、苛立ちや憂うつ、あせりなどの不快感が倍増してしまうものです。

そこで、女性は定期的に「おしゃべりデー」を設定し、その日に思う存分、気持ちを吐き出すといいと思います。気の合う友だちと思う存分、イヤなこと、不安なこと、イライラすることを語り合いましょう!

「今日あったイヤなことは、今日吐き出したい」と、彼氏や夫に毎日のようにグチを垂れ流す人もいるかもしれません。同居する夫などは、まさに「苦行」です。疲れて家に帰ってみれば、1日分のグチを抱えた妻が手ぐすね引いてお出迎え。感情を話題にする習慣の少ない男性にとっては、「ねぇ、どう思う?」と問われても、禅問答に付き合わされているようなもの……。彼らの事情も察してあげる必要もありそうです。

この「今日吐き出したい気持ち」を「おしゃべりデー」までガマンすることは、当の女性にとっても、大切なことなのです。高まった感情をいったん抱えるということは、感情に流されずに合理的に考え、解決する力をつけるためにも必要です。紙に書いて、気持ちを整理してもいいでしょう。また、どんなにイヤなことでも、ほとんどは時間がたてば自然に解決される・癒されていくものなのです。

逆に「おしゃべりデー」まで持ち越したグチこそ、吐き出すべき「本物の不快感」です。思う存分話して発散し、また仲間の意見を聞いて解決の糸口を見出しましょう。不快感と付き合う時間を持ったうえで、「おしゃべりデー」に臨むと、ただのうっぷん晴らしで終わらず、有効な意見交換ができるものです。

□2:気持ちを受容、共感してくれる人に話す

「おしゃべりデー」で語り合うメンバーは、とても重要。メンバー選びのポイントは、「受容」「共感」ができる人です。しっかり最後まで聞き、「つらいね」と受け止め、「そういう気持ち分かるよ」と共感してくれる人と話すことが大切です。

人の話を奪って自分の話に誘導する人や、最後まで聞かないでやたらとアドバイスしたり、「なんでこうしなかったの」「それはあなたが悪い」と一方的に批評・非難する人は話しにくいもの。また、話の途中で「そうとも言い切れないよ」「それはあなたの思い込みじゃない?」などと腰を折る人とも、会話が進みにくいものです。

ただし、受容・共感をしてくれても、「それひどい!」「やめちゃえ、やめちゃえ!」などと感情を煽る人には要注意。自分の素直な気持ちが分からなくなり、感情に火がついたまま着地点を見失ってしまいます。受容・共感しつつも、冷静に話を聞いてくれる相手がベストです。

□3:体調が悪い日を予測し、無理をしない

女性は、ホルモンバランスによって体調が変化しやすいもの。体調が悪いときに無理をすると、気分はさらに不安定になり、ネガティブに考えたり、怒りを引きずってしまうことが少なくありません。

そのため、月経周期内の気分の変動を自分でよく観察し、月経前後や排卵日前後など、感情が不安定になりやすい時期をマークしておく必要があります。その周辺では決して無理をせず、ぐっすり眠ってしっかり体を休めるのは基本。イライラや憂うつ、あせりに襲われることがあっても、一時の気持ちに流されず「こう感じるのも体調のせいでは?」と、落ち着いて振り返ってみるといいでしょう。

更年期障害の場合は、そもそも月経周期が大きく乱れるために予測が難しく、不快な心身症状がしょっちゅう襲ってきますが、この年代に入ったら「無理をしない生活習慣」を心がけるのは原則です。あまりに不安定な場合には、婦人科を受診して、ピルや漢方薬などを処方してもらうのも有効です。

このように、女性は脳や身体の特徴によって、男性とは違った形でストレスを抱えやすい傾向があります。とはいえ、その特徴さえ把握してしまえば、ストレスに対処しやすく、不要な憂うつや苛立ちを回避できるというもの。ぜひ、女性ならではの「私の気持ち」に気づき、ケアしてあげてくださいね。

文・大美賀 直子(All About ストレス)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140321-00000004-nallabout-hlth

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