今年も本格的な花粉の飛散シーズンがまもなく到来する。環境省の予測によると、昨年に比べて一部の地域を除き全国的に花粉の総飛散量は少なくなるとのことだが、「今年ついに花粉症デビューしてしまった!」という人も中にはいるだろう。そこで、内閣府による花粉症対策のポイントを紹介する。
花粉症対策の基本は、体に侵入する花粉をいかに少なくするかだ。花粉症の症状を軽減するだけでなく、花粉症でない人にとっても発祥を防ぐ効果が期待できる。
マスクをつけることによって、吸い込む花粉を1/3~1/6減らせるという。マスクは顔にフィットし、息がしやすいものをすること。また、メガネは花粉症用のものも販売されているが、通常のメガネでも花粉量を減らすことができる。特にコンタクトの人は、アレルギー性結膜炎を引き起こしてしまうこともあるので、メガネに変えるのがベター。さらに、頭と顔は花粉が付着しやすい部分なので、帽子をかぶることで髪への付着も減らそう。
花粉症はアレルギー反応のため、お肌も敏感な状態。メイクをするときは保湿をしっかりと行い、ファンデーションはパウダーではなくリキッドタイプを使うのがおすすめ。服装も、ウールなど花粉が付着しやすい衣類は避け、綿、ポリエステルなど表面がつるっとした花粉の着きにくいものを選ぶのがコツ。
建物に入る前に、衣類に着いた花粉を払い落とすこと。そのあと、必ずうがいをしよう。のどに付着した花粉を除去する効果がある。また、洗顔をして顔に付着した花粉を洗い落とすこともおすすめだ。なお、鼻うがいや、目を洗うのも効果的だが、粘膜を痛めないよう生理食塩水を体温程度に温めて行うようにしたい。
室内にも、衣類や髪の毛、バッグなどに付着して花粉が持ち込まれたり、換気時に窓から花粉が入ったりする。こまめに掃除機をかけ、室内の花粉を減らそう。