くしゃみに鼻水、鼻づまり、目のかゆみなど、さまざまな症状に悩まされる花粉症。現代人に多く、なかなか治りにくい病気として知られる病気です。
また、花粉症に効くとされる食べ物もたくさんあり、納豆にも有効な栄養がたくさん含まれています。今回は、納豆と花粉症の関係性についてご紹介したいと思います。
乳酸菌が花粉症に効く?
納豆に含まれる乳酸菌に関して、2007年厚生省より「乳酸菌食品を毎日摂取すると、スギ花粉症を含むアレルギー性鼻炎の症状を緩和する効果が一定程度ある」という研究結果が発表されました。
乳酸菌を含んだ食品を毎日摂取していたグループと、そうではないグループを比較した際、毎日摂取していたグループの方が、鼻づまりや鼻水の症状が緩和したというものです。
その詳しい仕組みに関して、現在のところ明らかにはなっていませんが、花粉症は免疫の過剰反応によって起こるものであり、腸は人体の免疫と非常に関連性が深いため、症状の緩和が見られたものとの説が有力視されています。
その他の成分も花粉症に効果が
納豆にも含まれる、ネバネバのもととなる成分「ムチン」には、目のかゆみを抑える働きや抗炎症作用があるため、アレルギー症状を緩和させる効果が期待できます。
また、鼻の粘膜を保護し、修復する作用もあるため、花粉症による鼻水の症状を緩和し、傷ついた鼻粘膜を正常な状態に戻す働きがあります。
納豆には、ムチンと同じく、抗炎症作用や粘膜を正常化させるビタミンB2、免疫機能を正常化し、アレルギーを起こりにくくするセレンやたんぱく質、傷ついた粘膜を修復する作用のある亜鉛も豊富に含まれているので、花粉症対策として非常に優れた食品であるといえるでしょう。ただし、あくまでも花粉症に効く補助食品としての位置づけになります。
納豆を食べたからといって、すぐに花粉症の症状がよくなる訳ではありませんので、症状がひどい方はなるべく早めに医療機関を受診し、適切な治療を行うことを忘れないでくださいね。