飲み会のあと、小腹がへって何か食べたくなるという経験をしたことがある人は少なくないはず。そして小腹がへったときに食べたくなるものの定番といえばラーメンです。とくに寒い冬に食べる、シメの温かいラーメンは格別!
しかし、決してカロリーが低くないラーメンを遅い時間に食べることは、もちろん体によいわけがありません。そしてカロリー以外にも体に悪影響を及ぼす可能性が……。
そこで今回は、“飲んだあとのラーメン”が食べたくなる理由と、食べることで体に与える悪影響についてご紹介します。
飲んだあとに小腹がへるワケ
飲みながら食事をしているにも関わらず、帰り道に小腹がへるのは一体どうしてなのでしょうか。それは、飲んだお酒のアルコールの分解に深く関係します。人間の体は肝臓でアルコールを分解する過程で、血液中のグルコース=糖分を消費します。血糖値が下がることで脳が空腹を感じ、小腹がへるという仕組みです。
アルコールの分解の過程で多量の水分が消費されることから、汁気のあるラーメンは食べやすく、また、夜遅い時間でも営業しているお店が多いことから、飲んだあとにちょうどよいとされるわけです。
夜遅い時間に食べるラーメンの悪影響
(1)翌朝のひどいむくみにつながる
ラーメンのスープはたくさんの塩が使われていて、味が濃いものが多いです。夜中に食べることで体は体内の塩分濃度を保つため、水分を溜めこもうとします。その結果、翌朝に顔や体がパンパンにむくんでしまいます。
(2)脂肪として蓄積される
“寝る前に食べると太る”という事実は、もう誰もが知っていることですよね。ラーメンの麺自体が炭水化物であり、摂りすぎると脂肪になります。また、こってりとしたラーメンはスープのカロリーも高く、寝る前に食べること自体おすすめできません。
また、お酒やおつまみでカロリーを摂取した上に、ラーメンを一杯食べてしまうと、あっという間にカロリーオーバーです。
(3)体内での老化物質生成を促進する
夜中に摂取した炭水化物は、エネルギーとして消費しきれなかった分が体内に蓄積されます。余分な糖分はたんぱく質とくっついて老化物質になり、体内に蓄積されてしまいます。これは“糖化”と呼ばれています。
体の酸化同様、糖化することで顔色の黄ぐすみをはじめとした、肌や体の老化を促進させてしまいます。糖化は老化を促進させる美容の大敵なのです。寝る前のラーメンの習慣を続けていると、どんどん体の糖化が進み老化が促進されてしまいます。
以上、飲んだあとのラーメンが体に与える悪影響をご紹介しました。ラーメンだけでなく、パスタやパン、お菓子なども上記でご紹介したことが当てはまります。
飲んだあとにお腹が空いたな……と感じた場合、食欲にまかせて食べるのではなく、あたたかい飲み物や薄味のスープで空腹感を満たすようにしてくださいね。