私たちは目標が好きです。目標を持つということは健全で、それにより正しい方向へ進むことができます。しかし、到達するものや状況は、単なる節目でしかありません。宇宙飛行士でありながら、銀河をまたに掛けた最初のロック・スターであったChris Hadfield氏は、「ゴールは旅における最も重要なものではない」と説いています。
Hadfield司令官によると、ひとつの目標を定め、そこに到達したか否かで成功か失敗かを見極めてしまうと、その先の人生経験をいとも簡単に取り逃がしてしまう、ということです。
目標を達成することを人生のすべてと考えてしまうことは、あなたにとって悲劇です。オリンピックで金メダルを取れるのは極々限られた人たちでしかありません。そこでもし「金メダルが取れなかったらダメだし、誰かをがっかりさせてしまう」と思うなら、じゃあ、銀メダルが取れたらどうなんですか? もし銅メダルが取れたら? 4位だったら? 絆が壊れたら? 人生で起こりうる、ありとあらゆることがいっぺんに起こったら?
…そこにいるわずかの人々が金メダルを取れるのです。そして、ある意味、宇宙船の指揮を取ることや宇宙遊泳をすることも、とてもまれなことでありますが、ずっと続いている人生の、単なる一コマに過ぎないという点でこれと同じだと思います。うまく行っている時や絶頂期も大事で、そういう時を迎えるために生きているわけです。しかし、そのための準備期間中こそが人生であることを知ってください。また、実際、それこそが充実した人生なのです。…お互いに目標を持ちあい、それに向けて自らを奮い立たせる、それこそが人生です。
普通の人が行けないところへ行って来た人ですから、Hadfieldの言うことは、人生の最高点の1つや2つは知っている人の話、として受け止めましょう。しかし、あなたが人生で何を達成したいと望もうが、何をしようが、それには長い長い年月と経験や訓練、そして、そこにたどり着くまでの、さまざまな人々との関係が必要なのです。
Chris Hadfield on Life, the Universe and What’s Really Out There | Farnam Street via 99u
Eric Ravenscraft(本文)
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/living/lifehacker_37430.html