豚肉には倦怠感を解消し疲労回復を促すビタミンB1、牛肉には鉄分や脂肪燃焼効果があるL-カルニチンが含まれ、これらはサプリメントで摂るよりも、肉のたんぱく質と一緒に摂ることでより吸収され美容効果を発揮します。
肉類は美容のためにもぜひ摂りたい食材です。今回は、たとえ安いお肉でも柔らかくおいしくできる、簡単な下ごしらえ法をご紹介します。
1:自宅で熟成させる
一晩寝かせると食材の味がなじんで美味しくなるように、肉も熟成させると肉自身の酵素によってたんぱく質が分解され、うま味が増し柔らかくなるのです。
作り方は発酵を促すため、買ってきた肉にナンプラーを少量なじませて、密閉袋に入れて冷蔵庫に数日間寝かせます。すると“エイジドビーフ”としてレストランで提供されるような、柔らかくうま味が凝縮した肉になります。
注意点は、熟成を仕込むときに手などの雑菌がたくさんついてしまうと、肉が腐食してしまう恐れがあるので、清潔な環境で作ることです。
2:酒に漬けこむ
日本酒やワインに漬けこむと、酒のpHが本来よりも酸性に傾き、そのことによって肉の保水性がアップし、柔らかくなります。
一晩冷蔵庫で漬ければ驚くほどやわらかいソテーやステーキ肉に変身します。漬けこんだ後の酒は、アルコール分を蒸発させて、しょう油やみりん、デミグラスソースなどをプラスすれば、おいしいソースに使えます。
3:玉ねぎのすりおろしに漬けこむ
最低で1時間、できれば3時間ほど玉ねぎのすりおろしに肉を漬け込み、冷蔵庫に入れておくと、玉ねぎの酵素によって肉が柔らかくなります。
漬けこんだ後は、そのすりおろした玉ねぎをソテーのソースに使うと、玉ねぎの血液サラサラ効果なども期待できて、ヘルシーであっさりしたメニューに完成します。
どれもわずかな手間をかけるだけの、簡単レシピです。肉食派の方もそうでない方も、ぜひお試しくださいね。