[ カテゴリー:医療, 生活 ]

急増する痛風「痛風を予防しよう!」

激しい痛みが足などの関節を襲う痛風の患者数は25年間で4倍にも急増していて、しかも発症は30代が最も多くなっている。痛風を予防する方法を伝える。

1.痛風とは?
痛風は、体内に尿酸という物質が増加することで起こる病気です。血液中の尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断され、痛風発作(関節の腫れを伴う激痛)が起きやすい状態とされます。痛風は男性に圧倒的に多く見られ、日本での患者数は25年間で約4倍に増えています。女性でも、女性ホルモンの分泌が少なくなる閉経後には、痛風を起こしやすくなります。
尿酸は、遺伝子を構成する重要な物質の1つであるプリン体という物質が材料となってつくられています。体内にプリン体が増えてくる主な要因は、「細胞の新陳代謝」「体を動かすエネルギー代謝」「食品からの摂取」の3つで、プリン体は肝臓で分解されて尿酸となり、血液などに蓄えられます。通常、体内でつくられる尿酸の量と排出される量はバランスがとれていますが、何らかの理由によってバランスが崩れると、体内の尿酸の量が増えてしまいます。

2.予防法
尿酸値を適正に保つためには、飲酒や食事に気をつける必要があります。アルコールは、ビールに限らず日本酒でも焼酎でも、尿酸値を上昇させる作用があるので注意が必要です。1日の適量を守り、週に2回の休肝日を設けるとよいでしょう。また、プリン体は細胞の核に含まれているので、レバーや魚の干物など細胞数が多くプリン体の含有量が特に多い食品の摂取を、なるべく控えるようにするとよいでしょう。
痛風や高尿酸血症は肥満とも密接な関係があります。肥満があるとインスリンという血糖値を下げるホルモンが効きにくくなり(インスリン抵抗性)、体がそれに対抗しようとインスリンの分泌量を増やします。すると、腎臓で乳酸という物質の吸収が高まり尿酸の排出を妨げてしまうため、尿酸値が高くなりやすいのです。そのため、肥満を改善するだけで尿酸値が下がることもあります。

3.そのほかに気をつけたいこと
高尿酸血症や痛風を予防するためには、日常生活にも注意が必要です。尿酸の排出量を増やすために水分を十分にとる、尿を中性に保つために野菜・海草・きのこ類を十分にとる、肥満や生活習慣病を予防するために適度な運動を行うなどを心がけましょう。こうしたことが、生活習慣病の予防にも役立ちます。

NHK「きょうの健康」2014年2月10日放送分

http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20140210-h-001.html

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