海の野菜と言われるほど食物繊維やミネラルを含む昆布には、たくさんの嬉しい効果が期待できる栄養成分が詰まっています。そのまま食べてもダシとして使っても美味しい昆布。今回は、昆布に含まれる栄養とその効果についてお伝えします。
昆布の栄養と効果
■美肌作り
昆布に含まれるヨウ素は、適度な摂取によって肌の新陳代謝を活性化させてくれたり、健康な髪や爪を作る働きもあります。また、ビタミンB2には肌荒れを防ぐ働きがあるため、生き生きとした美肌作りに役立ちます。
■胃腸を健康にする
昆布が持つネバネバの成分でもあるフコイダンは、胃の粘膜を保護し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因となるピロリ菌を排泄する働きがあります。また、水溶性食物繊維の一種であるアルギン酸は、便を軟らかくし、便秘を解消する働きがあります。
■動脈硬化の予防
昆布に含まれているフコイダンやアルギン酸には、動脈硬化の原因にもなる血中コレステロールの増加を抑え、代謝を促す働きがあり動脈硬化の予防が期待できます。
■貧血の改善
昆布は、牛乳の約40倍もの鉄分が含まれており、貧血を予防・改善する働きがあります。ただし、昆布に含まれる鉄分は吸収されにくいので、吸収率を高めるビタミンCを含んだ野菜や果物と一緒に食べるようにするとよいでしょう。
■粗しょう症の予防
カルシウムが豊富に含まれているため、骨や歯を丈夫にし、骨粗しょう症を予防する働きがあります。
■高血圧の改善
アルギン酸やカリウムは、高血圧の原因となるナトリウムの排泄を促し、アミノ酸の一種であるラミリンには一時的な血圧上昇を抑える働きをしています。アルギン酸、ラミリン、カリウムの相乗効果によって血圧の上昇を防ぐ効果が期待できます。
■免疫力のアップ
フコイダンには、細胞を活性化させ体内に侵入してきた細菌やウィルスを取り除く働きがあるため、風邪やインフルエンザを予防します。
■糖尿病予防
フコイダンとアルギン酸には、血糖値の急激な上昇を防ぐ働きがあるため、糖尿病を予防する効果があります。
日常に昆布を取り入れましょう
昆布は、他の食品に比べ、体内にミネラルが吸収される率が約80%と高いため、効率的に栄養素を摂ることができる嬉しい食物です。日常に昆布を取り入れることで、健康と美容を叶えましょう。
※昆布にはヨウ素が多く含まれているため、甲状腺疾患等でヨウ素の摂取制限をされている方は注意が必要です。