「こたつにみかん」というくらい、みかんは冬の代表的な果物ですよね。その色合いや甘酸っぱさからジュースやお菓子、缶詰など多くの方に愛されている食べ物です。そんなみかんには、いったいどのような栄養や効果があるのでしょうか?
みかんの栄養・効果とは?
みかんに含まれる代表的な栄養素といえば、美白作用や免疫力を高めるビタミンCです。みかん3個を食べれば成人に必要なビタミンC摂取量が摂れるといわれています。ビタミンCは熱に弱い成分なのですが、みかんの場合は生で食べられるのでとても効率的です。
また、みかんには粘膜保護作用を持つビタミンAや血管壁を予防するビタミンPも含まれていたり、近年ではクリプトキサンチンという成分にがんを予防する働きがあることが学会でも報告されました。
みかんの皮を使ったさまざまな活用方法とは?
乾燥させたみかんの皮は、別名「陳皮(ちんぴ)」とも呼ばれ、血液の流れやむくみの改善、肌の健康を保つ働きのあるヘスペリジンが含まれています。また、生活習慣の予防やアレルギーを予防する働きもあるため、生薬としても用いられています。普段はなかなか食べる機会のないみかんの皮ですが、皮に含まれるビタミンCは、実の約3倍もあり、ペクチンという食物繊維は約4倍、ヘスペリジン(ビタミンP)は約10倍含まれています。
しかし、いくら効果が期待できるとはいえ、そのまま食べるのはちょっと辛いですよね。そんな時は、陳皮を使ったみかんジャムのレシピを試してみてはいかがでしょうか。
<みかんジャムの作り方>
1.へたを取り、お湯で洗ったみかんの皮を水と共に鍋に入れて煮た後、皮の白い部分を削り取って水洗いをします。
2.皮の1/2量の水と、1/2量の砂糖のうちの1/3を入れた鍋に千切りにした皮を入れ、火にかけます。
3.残りの砂糖を2回に分けて加えていき、水気がほぼなくなるまで煮詰めると、みかんジャムの完成です!
さまざまな効果が期待できる陳皮ですが、他にもさまざまな利用方法があることはご存知でしょうか?
皮をしっかりと天日干しにして乾燥させた後、ミキサーなどで粉末状にすれば、料理の香りづけにも使えますし、皮の内側にある白い部分を用いてシンクの周りなどを拭くとピカピカになります。また、細かく刻んでガーゼなどに包んで浴槽に入れれば、気分をリラックスさせる香り成分のテルピネンやリモネンが抽出され、入浴剤としても利用できます。