緑黄色野菜として代表的なほうれん草は、食物繊維に富み、便通を整えることから欧州では「胃腸のほうき」と呼ばれているそうです。それだけでなく、栄養価が非常に高いことから「キング・オブ・野菜」とも呼ばれており、できれば積極的に食べたい野菜です。そんなほうれん草の魅力をたっぷりご紹介しましょう!
ほうれん草は野菜の王様!
ご存知の方も多いと思いますが、ほうれん草には貧血を予防するために必要な「鉄分」が含まれており、その量は野菜の中ではトップクラス。さらにその鉄分の吸収を促すために必要な、ビタミンCはレモン果汁に匹敵するほど含まれています。また、造血ビタミンの葉酸も豊富です。
近年では、栽培技術の向上や品種改良によって、一年を通して手に入れることができますが、野菜の栄養価は旬の時期に高くなり、旬を迎える11月から2月にはビタミンCの量が3倍近くにもなります。
このほか、皮膚や粘膜を保護するしたり、抗酸化作用のあるβ-カロテンが豊富に含まれていることでも有名です。なんと葉の部分を6枚程度摂取するだけでも、一日の必要量をカバーできるのですから毎日少しずつでも食べたいものです。
また、風邪や肌荒れの予防に有効なビタミンCや、日本人に不足しがちなカルシウムやビタミンB群も豊富に含まれています。
根元の部分もしっかりと食べましょう
ほうれん草は、寒さに耐えれば耐えるほど栄養価や糖度が増し、見た目でも根元の部分が赤くなるため、美味しいほうれん草を選ぶ時には、ぜひ参考にしてください。
調理する際は、根元の部分を切り落としてしまいがちですが、なんと根元の赤い部分にこそ、抗酸化作用のあるベタシアニンというポリフェノール、骨の形成を促すマンガンなどの栄養分がたくさん含まれています。
これを知ったら、もう捨てられませんよね。ぜひ、根元ぎりぎりまでしっかりと食べるようにしましょう。