小学生が起こしてしまった自転車事故で、被害者の60代女性が植物状態になったとして、小学生の母親に約9,500万円の損害賠償の支払いを求める判決(2013年7月神戸地裁)が話題になりました。
自転車に乗るお子さんがいる保護者の方なら、どなたでも可能性があること。お子さんだけでなく、保護者としても十分注意する必要があります。
そこで今回は、au損害保険会社の「子どもを持つ母親の自転車事故に対する意識・実態調査」より、自転車の事故について注意すべきポイントと対策法についてお伝えします。
■3人に1人の母親が、子どもの自転車トラブルの経験あり!
同調査によると、「自転車の運転中に、トラブルを起こしてしまった経験はありますか?」という問いに対して、「ある」と回答した方は30%。約3人に1人の割合に上ります。自転車同士の衝突事故や、車との衝突など、さまざまなトラブルが起きているようです。
さらに、子どもの自転車事故に備え、「十分な対策をとっている」という母親はわずか5%。かなり低い割合です。必要性は感じていてもどうしたらいいかわからないなど、実際の行動には移せていないことが伺えます。
では、どのような対策を取ったらいいのでしょうか。
■子どもに交通ルールを教え、賠償責任の保険も検討!
以前『WooRis』の記事「気軽な乗り物でも責任は重大!自転車事故で“1億円賠償”の恐怖」 でもお伝えしましたが、まずは事故を起こすことのないように、子どもにきちんと自転車の乗り方や交通ルールを教えることが大切です。スピードを出し過ぎるなど無茶な運転を避け、“一時停止”の標識がある場所では、一度止まって左右を見るなど、交通標識についても教えてあげたいですね。
また、万一事故が起き、お子さんが加害者になってしまった場合に備えて、賠償責任に備える保険に入っておくのも一案です。自転車向け保険には、プランによっては、月々数百円程度の保険料で備えることができます。
自転車向け保険を選ぶ際には、“補償対象”の年齢と“補償内容”に注目。年齢については、家族全員がカバーされていると安心です。また「補償内容」では、賠償責任など金額のほか、示談代行サービスなどがセットされている場合もあるため、確認しておきましょう。
以上、お子さんの自転車事故に対しての対策をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
いざ自転車事故が起きてしまってから、「対策をしておけばよかった」「高額な損害賠償の支払いは厳しい」と思っても、間に合いません。事前にできることは、保護者の方がしっかりとしておきたいですね。
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