[ カテゴリー:生活, 食育 ]

旬の「かぶ」の丸ごと使いこなし術

一人暮らしの方にオススメな経済的で優れた野菜「かぶ」の活用レシピ

今回ご紹介する野菜は今が美味しい「かぶ」です。かぶは3個か5個のパック詰め、しかも葉の部分はどう調理して良いかわからないし・・・と、一人暮らしの働く女性の方には買うのをちょっと悩んでしまう野菜のひとつかもしれません。

でも実はかぶこそ、一人暮らしの女性にオススメしたい、とっても経済的な野菜なのです。というのも、かぶの葉は、ほうれん草や小松菜代わりに使えて、かぶの実は大根代わりに使えます。つまり1つの野菜で2つの顔を持つ野菜なので2種の野菜を別々に買うよりずっと経済的なのです。

また、日に日に寒さが増して体調崩される人が増える今の時期。1月は新年会などで飲んだり食べたりする機会も多く、胃腸もかなりお疲れの状態だと思います。かぶは、疲れた胃腸を優しくケアしてくれる栄養素をたっぷり含んでいますので、是非かぶ料理で体をいたわってあげて下さいね。

まずは、葉と実を美味しく頂くための保存法を先にお伝えいたします。

かぶは買ってきたら、すぐに葉と実を切り離して別々に保存しましょう。葉つきのままだと葉から水分が蒸発して鮮度が落ちてしまいます。

切り離した実は、ビニール袋に入れて冷蔵庫保存。4~5日を目安に食べきったほうが良いでしょう。

葉は、濡らした新聞紙に包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫保存。葉は実よりも日持ちしないので、塩を加えたお湯でさっと茹でておいた方が良いでしょう。茹でた葉は冷凍保存も可能です。茹でたあと水にさらすと色が鮮やかなまま保存できます。

ほうれん草や小松菜の代用として、お味噌汁の具やおひたし、炒め物、煮物、スープなど色々なお料理に使えますので、上手に保存しておきましょう。

そしてかぶの嬉しい栄養素、まずは実の部分からご説明いたします。

かぶの実にはでんぷんの分解を促進する「消化酵素ジアスターゼ」が含まれています。食べ過ぎ、飲み過ぎの胃もたれ、胸焼けを解消してくれる効果があるといわれ、胃腸薬の成分にも含まれているものです。「ジアスターゼ」を含む野菜は、ほかに大根や山芋があげられます。

また風邪予防に欠かせないビタミンC、腸内環境美化に効果のある食物繊維、過剰な塩分を体外に出すカリウムも含まれています。

「ジアスターゼ」は熱に弱く、ビタミンCもカリウムも同じく熱に弱い性質なので、栄養を効率的に摂るには「生」で食べるのが一番です。オススメなのは、大根おろし代わりの「かぶおろし」。大根より水っぽくならず、大根のような辛味もなく甘みがあるので非常に食べやすいです。

<疲れた体に嬉しい、元気回復レシピ>
かぶの梅和え オリーブオイル風味

■材料
かぶ……大きいもの1個、小さいもので2個くらい
(約200g)
梅干…………………1個
オリーブオイル……小さじ1
茹でたかぶの葉……少々

■作り方
1.かぶは半分にしたものを薄いスライスし、塩を少々かけてしんなりとさせる。

2.梅の種を取って細かくした後、包丁で良く叩いてペースト状にしオリーブオイルと合わせる。

3.かぶは、手で軽くしぼって水気を切り、茹でた葉は細かく刻む。

4.(2)と(3)を合わせれば出来上がり。

★ ポイント

3~4日ほど保存可能。梅干と合わせることで日持ちを良くするだけではなく、梅干に含まれるクエン酸で、疲労回復効果がより高まります。また梅干にも胃腸の粘膜を保護し、二日酔いの回復を早めてくれる成分が含まれています。梅干の酸味もかぶの優しい甘みやオリーブオイルを加えることでまろやかになり、疲れた体に嬉しい一品になります。お弁当の彩りにもなります。

次は、葉の部分を使ったレシピをご紹介します。

葉には実には含まれていないベータカロテンがたっぷり含まれています。ほかにもカルシウム、ビタミンB1、ビタミンB2、食物繊維、カリウムなどを含み、葉の方が実よりも栄養価が高いのです。またクセがないので、普段小松菜やほうれん草を使って作るお料理の代用として使えます。

<常備してあると何かと便利! 普段の野菜不足に手軽に食べられる一品!>
かぶの葉のナムル

■材料
カブの葉………2個分位の量(約100g)
【A】
ごま油………小さじ1
めんつゆ……小さじ1
すりごま……大さじ1

■作り方
1.かぶの葉は塩を加えたお湯でさっと茹でる。

2.冷めたら葉をしぼってよく水切りをし、3cmくらいの長さに切る。

3.Aの材料とかぶの葉をよく和えれば出来上がり。

★ ポイント

3~4日保存可能。かぶの葉に含まれるベータカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変わり、肌を保護し粘膜を丈夫にしてくれるので、美肌はもちろんのこと今の時期の風邪予防にも欠かせません。油と一緒に食べたほうが体内の吸収率が高まるので、油を使った調理法がオススメです。野菜が足りないなと感じた時の一品やお弁当のおかずにもなるので便利です。

<決め手はほんのり甘い「かぶおろし」>
かぶを丸ごと頂く、かぶおろしかけうどん

■材料
茹でうどん…………ひと袋
かぶの実(大)……1個
茹でたかぶの葉……1個分の量(約50g)
温泉卵………………1個
かつお節……………お好みの量
めんつゆ……………お好みの量

■作り方
1.かぶの実は皮ごとすりおろし、茹でたかぶの葉は3cn位の長さに切る。

2.うどんは茹でたあと、水でしめる。

3.器にうどんを持ってから、かぶの葉、おろしかぶ、温泉卵、かつお節を少々のせてめんつゆを全体にかければ出来上がり。

★ ポイント

かぶおろしは、大根よりも水っぽくならないので水切りをしなくてもO.K。おろすことにより細胞が壊れて、体内に栄養素が吸収しやすくなります。おろしてから時間が経つと酸化し、栄養も損なわれるので食べる直前におろしましょう。
生姜おろしを加えるとより一層美味しくなりますし、風邪予防にもピッタリです。

*  *  *

最後にかぶを買うときのポイントです。

かぶの実はハリがあって丸く、ヒゲ根が長いもの、葉は緑が鮮やかでみずみずしくピンとしているものを選びましょう。

買ってすぐに実と葉と分けて保存すれば、栄養価を損なうことなく美味しく日持ちしますので、その作業だけでもお忘れなく!

胃腸が元気であれば免疫力も上がり、風邪やインフルエンザ、胃腸炎などのウイルスに感染しにくくなりますので、是非今の時期に美味しいかぶを活用してみて下さいね。

http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20140131/172401/?ref=top-shin

http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20140131/172401/?P=2&ST=life

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