早くも花粉シーズン到来!?
今日の節分で暦の上では冬が終わりますが、ここ数日、気温の面でも冬が終わってしまったかのような暖かさになっています。
2月初めの土日は4月~5月並みの陽気になったところもあり、宮崎や沖縄で夏日になったほどです。
1月下旬以降、強い寒気が南下することが少なくなり、ひところのような寒さがすっかり和らいでいます。
東京は1月24日~31日の最高気温を平均すると約13度。卒業式ごろの暖かさに匹敵します。
強い寒気が流れ込んで雪や寒さに注意が必要だった1月半ば、雪化粧した千葉県北部でスギ林が茶色く染まっているのを見つけました。
遠目で茶色に見えるのは、花粉が飛ぶ準備を整えているサインです。
茶色いスギ林を見て以降、「花粉に注意が必要な日」をチェックし始めました。
気温が高くなると予想された1月24日の気象情報で「スギ花粉への備えを」と話したところ、
「やっぱり? ここ数日、なんか鼻がおかしいと思っていたんだけど、もう花粉は飛んでるよ!」という声が多く返ってきました。
風邪ではない…でも、花粉にしては早い? と思っていたようです。
東京都の観測でも1月に入ってから数個の花粉が確認されています。わずかな花粉ですが、すでに症状が出始めている人もいるようです。
ただ、2月3日10時の時点では「飛散開始」の発表はありません。
「飛散開始日」は1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉が2日以上続いて観測された日の最初の日とされています。
花粉シーズン初めは、まだ気温が低く、風邪か花粉症かの区別がつきにくいといわれます。
これまでの高温で花粉症の症状が出始めていた人も、今週は寒さで「風邪」に注意が必要になりそうです。
2月3日は、前日からの暖かい空気に日差しが加わり、東京の最高気温は18度まで上がる予想です。これは4月半ば並みの陽気です。
ところが、その後は寒気の影響で同じ「晴れ」でも7~8度までしか上がらず、朝は0度以下の冷え込みが待っています。
流れ込んでくる寒気が強いので、2月4日の午後は関東でも雪が降る予報です。
この気温差でのポイントは、2月3日までは「花粉注意」 2月4日以降は「風邪注意」です。
花粉シーズンがまだまだという地域でも、2月4日以降の寒さには要注意です。
空気が乾燥して気温が上がり、風がやや強く吹く場合は、スギ花粉が飛びやすくなります。
2月3日も、なんとなく目がかゆくなったり鼻がつまったり…という症状が出た人がいらっしゃるかもしれません。
その後は気温が一気に低くなります。いったん暖かくなっているので、身体がついていかないほどの寒さです。
今度は防寒対策をして、風邪を予防しなければならないでしょう。
この春も天気が短い周期で変わり、寒暖の変化も大きくなるかもしれません。
以下の天気図が典型的な「花粉注意日」と「風邪注意日」です。
花粉の飛散予測をする時も、南風が気温を押し上げる日は、「注意レベル」を高くします。
春先は「花粉注意日」の翌日に「風邪注意日」になることが多いです。
風邪をひくと、のどや鼻の粘膜が弱くなって、花粉症の症状が重くなることがあります。
ぜひ、天気図との関連を覚えておいて、今春の花粉シーズンを迎え討ちましょう。










