佐渡市の北端にある集落「願(ねがい)」で26日、毎年恒例の「冬の日本海に新年の願いを叫ぶin願」が開かれた。出場者15人は荒ぶる日本海に、健康祈願、家族の資格試験の合格祈願、佐渡の振興の願いを込めて、声を響かせた。
冬の観光客誘致を目的に市民団体「佐渡國(さどこく)しま海道」が主催し、今年で6回目。集落の区長ら3人の審査員が、声の張り具合、願いの切実さなど4項目で優勝者を決めた。
1位は地元の小池春吉さん(71)で「70すぎてあちこち痛くなってきたけど、あと10年ぐらいなんとかしてくれ」と長寿を願った。定年退職で地元に帰って約10年過ぎても、日本海を見渡せるこの風景が大好きだという。「『願』は佐渡北端。こんな良いところはない。ぜひ皆さんにも来て欲しい」と話していた。
1位と同点2位の3人には、主催者より地元産アワビが贈られた。(角野貴之)










