食卓に彩りを添えてくれるトマト。レシピも豊富ですし栄養価も高いので、料理に活用されている方も多いのではないでしょうか。スーパーで一年中、購入できるトマトですが、教えて!gooには次のような質問がありました。
■店舗での分類は?
スーパーの青果部門で働いているgocchikunさんによれば、「野菜はだいたい根菜類、葉茎菜類、果菜類に分けられます。(違うのもあると思いますが)(中略)…果菜類はトマト、キュウリ、ナス、ピーマンなどです」(gocchikunさん)
野菜のうち、果実を食用とするものは、「果菜」と呼ばれ野菜に分類されているのだそうです。
■アメリカで実際にあった!トマト裁判
トマトが野菜か果物かの分類について、過去に裁判に裁判にまで発展したことがあったとramurameさんは答えます。「1887年にNixonという人がトマトを輸入しようとしたところ、1883年に施行された『野菜には価格に応じて10%の関税を課す』という関税法に対して、トマトが『fruit』であると主張したことがその裁判の発端だそうです」
10%の関税が課せられるとなれば、果物として主張する気持ちもわからなくもありません。
「この裁判の場合、『果物』であると言うよりむしろ、『果実』であると主張しているようにも見受けられます」とramurameさんは続けます。「日本の園芸学的には、草本性か木本性かという区別にをもとに野菜扱いされています。農水省でも、生産段階では、これらは野菜です。しかし、農水省の流通段階や卸売市場では、これらは果実扱いです。更に、日常生活では、果物扱いされています」
どこを軸にするかによって分類が大きく変わってくるようです。
■食べ方によっておおまかな分類
ramurameさんはまとめとして「野菜か果物かという区別は、『副食として食べるか、それともデザートとして食べるか』という主観によって変わってくるもの思います」と回答しています。先ほどのトマト裁判でも、裁判官は、「トマトは、肉や魚と並んで料理の基礎をなしている。デザートとして食べない」とし、野菜としたのだとか。
色々な品種のトマトが生産されている中で、食べ方によって分けるというのが分かりやすい分類に仕方かも知れませんね。ただ、今のスーパーの陳列と異なると消費者は困惑してしまうかもしれませんが。
「念のため辞書で調べて見ました。なす科の野菜と有りました」(sdaruさん)
辞書上では野菜に分類されているのが現状のようです。最近ではフルーツトマトなど、デザート感覚で食べられる、甘いトマトが開発されるなどバリエーションも豊富です。近い将来、フルーツコーナーにデザート用のトマトが並ぶ日も来るのかもしれませんね。