日本は、先進国のなかでも不妊症に悩む女性が一番多く、さらに低出生体重児も多い「少子化&小子化」が大きな問題になっています。
そう話すのは、米国での学びを活かして医療と食、不妊症や低出生体重児を減らすための世界一規模の研究に携わる予防医療コンサルタントの細川モモさん。
不妊や赤ちゃんの低出生体重には、母となる女性の栄養状態も大きく関係し、栄養不足な親の赤ちゃんは将来成人病になるリスクもあるそう。働きながら子作り、子育てをする現代社会では、高齢出産の可能性がある女性は、自分でリスクマネジメントをする必要がある、と細川さん。
貧血や疲れの原因は栄養失調
企業に勤める30代前後の女性の多くは、1日に必要なカロリーの8割程度しか摂取できておらず、平均摂取カロリーは戦後よりも低いのだとか。女性が疲れやすく貧血気味なのは偏った食事による「栄養失調」のため。この飽食の時代にありながら、栄養失調……驚きを隠せません。
どんな栄養が足りていないのか、細川さんに伺いました。
たんぱく質に含まれるアルブミンが少ないと、寝たきりや認知症になるリスクが高まります。さらにビタミンB1、B2、カリウム、マグネシウム、鉄のエネルギーを作る栄養素も不足しているので疲れやすい体に。胃腸の不調、それをリカバリーする栄養も不足しているため、多くの女性が慢性疲労を抱えている状態です
アメリカでは、8割のキャリアウーマンが卵子凍結を希望するなど、危機感を感じている方も多いと言います。卵子凍結とまでもいかなくても、聖マリアンナ医科大学東横病院では、自然妊娠の可能性について調べることができます。
「親となる世代の食生活を改善して、元気な赤ちゃんを増やしたい!」と願う、「大地を守る会 × Luvtelli東京&NewYork」では、カラダづくりの資本となる食生活を改善するための食材の旬や保存方法、栄養素を紹介しています。
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photo by Thinkstock/Getty Images
(松浦松子)
http://www.mylohas.net/2014/01/035406ninshin.html