日本国民の4人に1人が悩んでいるというツラーい“偏頭痛”。とくに女性に多いこの偏頭痛持ちですが、痛みから逃れるために普段から頭痛薬を欠かさず服用しているというのに、薬を飲むとかえって頭痛が酷くなってしまうという人も多くいるようです。
もしそんな悩みがあったら、もしかして“薬物乱用頭痛”かもしれません!
■薬を飲んでも治らないのは薬物乱用が原因!?
“薬物乱用頭痛”とは、本来頭痛を和らげたり止めたりするための薬が原因となって、逆に頭痛を誘発させてしまう症状のこと。男女比は1:1.35と、女性のほうが薬物乱用頭痛になりやすいことがわかっています。
この原因は、頭痛を抑えるために服用する薬の“飲み過ぎ”。しかも偏頭痛や緊張型頭痛の患者に特徴的に見られる症状で、腰痛や肩こり等のために市販薬や医療用の鎮痛薬を飲み過ぎても、薬物乱用頭痛は起こらないそうです。
■偏頭痛と薬物乱用頭痛の見分け方
この薬物乱用頭痛は、原因に気づかず、頭痛薬の服用量や服用回数などを増やし、かえって症状の悪化を招いてしまう患者が後を絶たないようです。偏頭痛時の特徴ある頭痛がなくなって、違うタイプの痛みが出たときは、薬物乱用頭痛の可能性があります。そのようなときは専門医に相談することをお勧めします。
■“薬に頼らない”ことで薬物乱用頭痛を予防
薬物乱用頭痛を予防するには、まずはいつも飲んでいる頭痛薬をやめること。そして、いつもの頭痛薬を止めたときに起こる頭痛を、違う薬やゆっくり身体を休めるなどして、適切に対処することです。予防的に頭痛が起きにくくする働きの薬を利用するのも良いですが、むやみに使わず、お医者さんや薬剤師さんに聞いてから活用するようにしてくださいね。
偏頭痛持ちの人は、偏頭痛が起きる前に肩こりや生あくびなどの前兆が現れる人も多くいます。でも、その前兆だけで頻繁に薬を飲んでいると、薬物乱用頭痛を引き起こしてしまうことにつながりまますので注意しましょう。
ということで、今回は頭痛薬が原因で頭痛を悪化させてしまうという“薬物乱用頭痛”についてお伝えしましたが、あなたは大丈夫ですか?
薬を飲むのは頭痛が起きたときだけにすることや、いつもと違う異常な頭痛を見逃さないようにすることも、薬物乱用頭痛を避ける手段のようです。
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