「オメガ3」、ご存じですか?
実は、体を作るのに欠かせない「必須脂肪酸」で、動脈硬化の予防やコレステロールの増加による高血圧、心臓疾患を予防するという優れものです。
楽天の田中将大投手を支えた妻、里田まいさんが愛用しているのが、この「オメガ3」を含んだ油です。この油、日本ではあまり知られていませんが、欧米では広く普及していて、飲料や菓子・卵などに添加されています。実は、日本でも平成17年に厚生労働省が「日本人の食事摂取基準」で増やすべき栄養素として目標値を設定しています。
オメガ3は、アマニ油やえごま油などの精製された油だけでなく、身近な食品にも含まれています。
番組では、そうした素材を使いこなし、オメガ3の効果を損なわず、さらに高めて摂取するためのポイントを、ご紹介しました。
■オメガ3が含まれる食材 動物性の脂肪
油、くるみなどの植物以外にも、青魚にもオメガ3が豊富に含まれています。青魚に豊富に含まれるDHA、EPAなどが、実はオメガ3なのです。植物由来のオメガ3というのは、α-リノレン酸と呼ばれる物質です。このα-リノレン酸が体内に入るとEPAやDHAに変化します。これは、元々青魚に含まれているDHA、EPAと同じ成分です。日本では、青魚の摂取量が減ってきたことが、オメガ3が最近不足してきている原因のひとつになっています。
<取材協力>
矢澤一良さん 東京海洋大学 特任教授
著書「オキアミ由来の新型オメガ3 クリルオイル」(ハート出版・2012)
「魚があなたを救う DHA」(法研・1993)
■オメガ3をいかした料理
旬の青魚のさばがもつオメガ3をいかした料理法を求めて、「さば街道」で有名な福井県小浜市を訪ねました。郷土料理のなれずし、小浜名物の焼きさばを使った料理などの中で、オメガ3摂取を効率的にでき、全国で誰でもが簡単に作れる料理として、今回ご紹介したのが、さばのごま焼きです。ポイントは、ごま焼きに使用されている、すりごまです。
オメガ3が体内に入ると、酸素と結びつき、酸化してしまいます。ごまを一緒にとることで、ごまのセサミンが酸素と結びつき、オメガ3が酸化するのを防いでくれます。セサミンによって酸化から守られたオメガ3は、中性脂肪や悪玉コレステロールの増加を抑えるといった、本来持つ効果を持続できるのです。
また、ふだんの食事で、例えば青魚を食べるとき、ビタミンEが豊富な玄米と一緒に食べることがオススメです。ビタミンEもセサミン同様、オメガ3と酸素の結びつきを防いでくれる、抗酸化力が強い成分だからです。
■ごま焼き
材料・4人分
・生さば・・・1尾
・塩・・・適量
・練りごま・・・大さじ2
・すりごま・・・大さじ1
・ごま油・・・大さじ1
・みりん・・・大さじ1
・砂糖・・・小さじ1
・(飾り用)ごま・・・適量
☆作り方
1.さばは3枚におろしてから食べやすい大きさに切り、軽く塩をふっておく。
2.鍋にごま油、みりん、砂糖を入れて、火にかける。砂糖がとけたら、火をとめて、練りごま、すりごまを混ぜ込む。
3.さばに(2)をぬり、ごまを振り、魚焼きグリルで焼く。
<取材協力>
グループマーメイドの皆さん
福井県小浜市 御食国(みけつくに)若狭おばま食文化館
矢澤一良さん 東京海洋大学 特任教授
■番組で撮影したオメガ3の油を販売している店
●油コーナーに、オメガ3がズラリと並んでいたスーパー
成城石井 東京ドームラクーア店
●宮下さんが油を見つめるシーンを撮影した、油専門店
金田油店
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
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http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/medical/asaichi-20131210-a-003.html