はじめに
(image by PresenPic)
「冬はなんで寒いの?」「雪はどうして降るの?」「なんで星が綺麗に見えるの?」と、子どもから質問された時、あなたはちゃんと答えられますか?当たり前のことすぎて、疑問に思ったことすらなかったのではないですか?
いざ子どもに聞かれた時にちゃんと説明してあげられるよう、この機会に勉強しておきましょう!
Q1.「冬はなんで寒いの?」
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太陽の光がきちんと当たらないから
地球の地軸が約23.5度傾いているのは理科の授業で習ったかと思いますが、冬が寒い理由はこの傾きにあります。
そもそも、太陽の光によって地面が暖められる時、地面は真上から照らされるほど、また、長い間照らされるほど暖かくなります。そして、地球の北側(北半球)は、冬の時期(12月~2月)、地軸の傾きの影響で、太陽の光が真っ直ぐに当たらず、昼が短くなるような場所に位置しています。一方、暑い夏(6月~8月)はこれとは全く逆の条件の場所に北半球は位置することになります。そのため、北半球に位置する日本は、冬が夏に比べて寒くなってしまうのです。
ただし、太陽の光によって暖められた陸地や海は急には冷たくなりません。寒さは1ヶ月あまり遅れてやってくるので、日照時間が一番少ない冬至よりも遅い1月や2月の方が寒くなるのです。
Q2.「雪はどうして降るの?」
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寒い上空に上げられた水蒸気が冷えて氷になるから
実は、雪と雨が生まれる仕組みはほとんど同じです。では、雪と雨はどのようにして生まれるのでしょうか?それには、雪や雨を降らす雲ができる仕組みを知る必要があります。
雲のもとになるのは、海や川などの水が太陽熱で暖められることで生まれた水蒸気です。水蒸気は、そのまま暖かい上昇気流に乗って上空まで運ばれることがあるのですが、上空は気圧が低く、地表に比べてとても寒いので、水蒸気は水滴や氷の粒に変化してしまいます。この水滴や氷の粒が集まったものこそ、雲の正体なのです。
そして、上昇気流によって高く寒い場所まで上がっていった氷の粒は、どんどん成長し、ついには大きくなりすぎて重さで下に落ちてきます。その時、氷の粒は雲の中にある水蒸気をどんどん吸収して大きな雪の結晶へと成長するのです。
こういった仕組みで、雪(と雨)は発生します。そして、雲から出るまでに、気温が暖かいために溶けてしまったものは雨として、気温が低く溶けずに凍ったまま落ちてきたものは雪となるのです。
Q3.「冬の空で星が綺麗に見えるのはどうして?」
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空が乾燥して靄が発生しにくいから
冬は、当たり前ですが寒いものです。そして、気温が下がると空気中に溶け込める水蒸気の量(飽和水蒸気量)が低下するので、冬場はどうしても乾燥しがち。このことは経験的になんとなく分かると思いますが、実はこの乾燥が、冬に星が綺麗に見える秘密に大きく関わっています。
そもそも、冬以外の季節で星が見えにくいのは何故なのでしょうか?それは、星をはっきり見えなくさせる靄(もや)が空にかかっているから、というのが大きな理由です。では何故この靄は冬には現れないのでしょうか?それは、靄が湿度が高い時に発生するものだからです。冬場は乾燥して湿度が低く、この邪魔な靄が発生しにくいため、空が澄んで星が綺麗に見えるということです。
おわりに
子どもの「なぜ?」を無駄にしないためにも、しっかり理解して説明できるといいですね!