認知症の高齢者が増加する中、原因の半数以上を占めるアルツハイマー病について発症の前の段階から患者の追跡調査を行い発症のメカニズムの解明や早期の診断につなげようという研究が、新潟大学医歯学総合病院など全国41の医療機関で始まることになりました。国内の認知症の高齢者は、去年の時点で462万人に上り、高齢者の15%に達すると推計されています。
原因の半数以上はアルツハイマー病で、薬で進行を遅らせることはできますが治療法は確立されていません。
このため、新潟大学医歯学総合病院など全国41の医療機関は、国内で初めてアルツハイマー病について発症の前の段階から3年間、患者の追跡調査を行い、発症のメカニズムの解明や早期の診断につなげようという研究を始めることになりました。
対象は、物忘れなど認知症の症状がない65歳から84歳までの300人と、「軽度認知障害」と診断された60歳から84歳までの200人です。
研究では、画像診断装置を使って、脳の血流や萎縮の状況を調べるほか、記憶の状態など認知機能を調べる検査を行うということです。新潟大学脳研究所の池内健教授は、「症状が出る前から、診断できるしくみをつくり、将来的にはアルツハイマー病の治療薬の開発につなげていきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034125021.html?t=1388611733802










