ごまは小粒でありながらも、植物性食品の中ではトップレベルの栄養価を持ち、ごまにしか含まれていない栄養素もあることから、今も昔も多くの方に愛されている食品です。そこで、ごまの栄養や効率よく摂る方法についてご紹介します。
ごまの代表的な栄養成分とは?
セサミノール(セサミン)
セサミノール(セサミン)は、強い抗酸化作用や動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの増加を抑制する働きがあり、セサミノールの働きを助けるビタミンEも含まれているため、老化防止や肝臓の機能を高める効果が期待できます。また、アルコールの代謝を促す働きもあるため、お酒を飲む前に少量のごまを食べると悪酔いや二日酔いの予防にも効果的です。
不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸であるリノール酸、リノレン酸は血液中のコレステロールを減少させる働きがあるため、肥満や生活習慣病を気にしている方にオススメです。
リグナン
ごまの種類は白ごま、黒ごま、茶ごまがありますが、これらの栄養成分にはほとんど差がありません。しかし黒ごまの皮にはリグナンというポリフェノールが含まれており、骨粗しょう症や動脈硬化を予防する働きがあるといわれています。
カルシウム
日本人に不足しがちなカルシウムは、極端に摂取量が少ないとイライラを引き起こす要因になったり、骨折のリスクが高まります。カルシウムはごまの皮の部分にも多く含まれており、ごまそのものにはなんと牛乳の10倍以上もの含有量があります。
たんぱく質
ごまの皮の部分にも多く含まれているたんぱく質は非常に良質で、人体に必要不可欠な必須アミノ酸が8種類も含まれています。
この他にも、ごまには貧血を予防する鉄分や、便秘を改善する食物繊維なども多く含まれており、栄養素がバランスよく摂れる非常に優れた食品であるといえるでしょう。
ごまの栄養を効率よく摂るには
体によいからと、そのまま食べる方をよく見かけますが、ごまを覆っている表皮は固くそのまま食べても消化されにくいので、中に含まれる豊富な栄養分を吸収することがほとんどできません。そのため、ごまの栄養をまるごと摂るためには、炒った後にすり潰したり、練りごまを食べるのもオススメです。