今年のお正月はカレンダーの並びが良いこともあって、お休みが少し長め。だらだらと過ごしてしまうのはもったいない。けれど、疲れるようなことはしたくない。そこでオススメしたいのが、達成感を得られる「料理」です。それも、こんな時にしかチャレンジできないような、時間がとてもかかるもの。
この時期なので、おせち料理はいかがでしょうか。すべてを手作りするのも良いですが、出来合いの中に何か1品でもつくったものが入ると、食卓にちょっとしたワクワク感をプラスできるはず。そこで、黒豆を煮てみることにしました。「難しい」という話も聞きましたが、トライしてみたら意外と簡単でしたので、作り方を紹介します。
黒豆に込められた「願い」
黒豆には「まめ(勤勉)に働き、まめ(健康)に暮らせるように」との願いがこめられているそうです。日々働く人たちにとって、ぴったりなお願いですよね。
我が家の鍋は使いふるしで写真映えしないので、先日紹介したル・クルーゼのお鍋「Le Creuset Black」シリーズより「ココット・ロンド 20cm マットブラック」をル・クルーゼ ジャポンにお借りしました。ル・クルーゼならふっくらおいしく煮えるはずですし、マットブラックは内側もブラックなので、「黒豆の色素がついちゃったらイヤだな…」と心配することもありません。ステキな調理器具を使うと気持ちも高まります。
お借りする際にレシピも教えていただいたので、今回はこれを元につくってみることにしました。
ほぼ1日かかるけど、基本は放っておくだけだった
まずは煮汁をつくります。「砂糖160g」の分量にドキドキしますが、ザバっと。
一晩、煮汁に浸けた黒豆。すごいふくらんでる!
ちなみに、ル・クルーゼを使う時はホーローが傷つくので金属製の調理ツールはご法度。
まずは弱火で。アクがでたら取る。
沸騰したら落としぶたをして、とろ火でじっくり。
クッキングシートを使う時は、鍋のふたを当てて切ると、きれいな円形になる。
煮上がった! つやつやで、うっとり。
「黒豆」のつくりかた
【材料】
黒豆 200g
砂糖 160g
しょうゆ 大さじ1
塩 小さじ1/3
重曹 小さじ1
水 1000ml
【作り方】
1.鍋に黒豆以外をすべて入れ、かき混ぜながら中火で溶かし、沸騰したら火を止める
2.洗って水気をきった黒豆を(1)に入れてフタをし、一晩浸す(約9時間程度が目安)。夏場は冷蔵庫に入れる
3.(2)を弱火にかける。アクが出てきたら、丁寧に取る
4.沸騰したら落としぶた(円形に切ったクッキングシートやアルミホイルで代用可)をして、好みの固さになるまで「とろ火」で2~4時間煮る。アクが出たら取る
5.好みの固さになったら火から下ろし、煮汁に浸したままフタをして冷ます
「白ごはん.com」によると、「黒豆は炊いている途中でも、炊いた後でも、空気に触れるとシワができやすくなってしまう」そうなので、きれいな仕上がりを目指すなら落としぶたを忘れずに。そして冷ます際も、煮汁に入れたままにしましょう。
黒豆づくり、ほとんどが「待ち時間」なんですね。たまにチェックするくらいで、基本はとろ火にかけて放っておくだけ。別の作業や読書をしながらでもつくれました。肝心の味ですが、ほどよい甘さのあとで、濃い豆の風味が感じられて、おいしい! 黒豆は健康にも良いそうですし、お正月だけでなくて、普段の食卓にあってもいいなぁ。
料理は1つひとつが「小さなプロジェクト」。やりきると達成感(そして「おいしい」の声)を得られるのも良いところです。このお休みは、新しい挑戦で”味わった”ことのない体験をしてみてはいかがでしょう。
黒豆のレシピ | ル・クルーゼレシピサイト
(長谷川賢人)
http://news.goo.ne.jp/article/lifehacker/life/living/lifehacker_36540.html