冬といえば乾燥する季節。加湿器はフル稼働、お肌の保湿対策も欠かせませんよね。
さてこの季節、もともと体の水分が足りていない人は要注意です。水分が足りていないと余計な熱が生じ、のぼせてしまう人が多いのです。もし、寒いのに寝汗をかくようなら危険です。寝汗を放っておくと、全身の水分がなくなり老化が加速してしまいます!
そこで今回は、体の水分を補う方法を薬膳アテンダント・池田陽子さんの著書『春夏秋冬 ゆる薬膳。』を参考にご紹介したいと思います。
■体の潤いが足りないと老化が加速する
中医学ではこの世のものを“陰”と“陽”に分けています。体内にも陰と陽が存在し、そのバランスがとれている間は、体の働きが順調で元気でいられます。
水は陰に属し、体に潤いを与え余計な熱を冷まします。体の水分が足りていないと、陰と陽のバランスが崩れてしまいますし、老化が加速してしまいます。
体に水分が足りていない体質なのか判断する方法は簡単です。冷たい飲み物が好き、手足がほてる、温泉に入ったあとにやたらと疲れる、ドライアイといった症状がある人はこのタイプです。
■白い食材で潤いをチャージ
体に潤いを与えてくれる食材は、ホタテやナガイモ、レンコン、白菜、白ごまなどの白い食材です。体に水分が不足しがちな人が気をつけたいのは、体に熱を持たせる食材です。
「寒いから体を温めるものが食べたい!」と思いますが、万人に言えることではありません。自分のタイプを見極めて、そのときの自分にあった食材をとりましょう。
■ショウガやトウガラシは逆効果
体をヒートアップさせるショウガやニンニク、トウガラシの大量摂取は逆効果です。とればとるほど体の水分が蒸発して老化が加速します。ハマグリ、イカ、アサリ、フルーツなどは全般的に陰を補ってくれるので積極的にとりましょう。
また、睡眠不足も陰を目減りさせる原因になりますので、早めに仕事を片付けてたっぷりと質のいい睡眠をとることが大切です。この冬、見た目の乾燥対策だけでなく、内面にも気をつけてみてくださいね。