消費税の増税対策として待ったなしとなった家計支出の見直し。中でも近年普及してきたスマートフォン(高機能携帯電話)の料金を高いと感じるユーザーも多いだろう。ところがデータ通信網を使うIP電話の通話アプリを利用すればある程度の節約は可能だ。
「チラシを見比べるなど節約に一生懸命の主婦も、『携帯電話料金は高いもの』と最初からあきらめているケースは多い」と指摘するのは節約アドバイザー、矢野きくのさんだ。矢野さんによると、LTE対応の最新スマホの月額料金は従来型携帯電話より平均2700円高いとの試算があり、「年間で3万円以上の差」という。
スマホの料金は主に通話料、定額のデータ通信料、オプション-など。見直し対象はまず不要なオプションの解約。さらに通話料は「通話アプリの利用で抑制できる」(矢野さん)。具体的には同じアプリ間の通話が無料の「LINE(ライン)」や「comm(コム)」の利用を勧める。
ただこれらは固定電話への通話ができないため、その場合は「050plus(プラス)」を利用すればいい。スマホから固定電話への通話料が3分8・4円で、各キャリアの一般的な料金30秒21円より安い。「月額315円の基本料がかかっても固定電話へ1カ月9分以上の利用で元が取れる」(同)
スマホから固定電話にかけるシーンは、外出中の主婦が高齢の親の実家の固定電話にかけたり、外回り中のビジネスマンがオフィスの固定電話にかけたりする場合が想定され、頻度次第で節約の可能性は高まる。050プラス同士の通話は無料というメリットもある。
矢野さんは「最新のスマホの料金プランには従来の無料通話分がなく、通話アプリの利用で賢く節約したい」と話す。(柳原一哉)
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