黒大豆に肥満抑制作用あり!
おせち料理に欠かせない「黒豆」。以前にも「黒豆ダイエット」が流行するなど、ダイエット食材としても優秀なんです。
そのダイエット効果とは?
皮に含まれるポリフェノールにダイエット効果あり!
3大栄養素にビタミン、ミネラル、食物繊維など、1粒にたくさんの栄養素がバランスよく詰まった大豆。
ダイエッターにも不動の人気を誇っている大豆ですが、中でも今もっとも注目すべきは黒大豆。フジッコ開発本部の難波文男さんによると、「漢方の世界では、昔から黒大豆だけが“薬”として重用されてきた」といいます。
「黒大豆と黄大豆の違いは基本的には種皮の色だけで、中の実の部分は成分的にもほぼ同一。つまり、漢方書に記載されているような薬効は、黒大豆の種皮の部分に含まれる成分によると考えられます。そこで、種皮の成分である黒大豆ポリフェノールの摂取試験を行ったところ、血中中性脂肪の減少や、腹囲やヒップ径の減少、体重増加の抑制など、肥満抑制作用が数多く確認されたのです」(難波さん)
<図解説>
40~65歳の軽度肥満者40名を、低用量、中用量、高用量の黒大豆ポリフェノール摂取群とプラセボ摂取群の4群に分け8週間摂取試験を行ったところ、中用量以上の摂取群で血中中性脂肪量が低下。
黒大豆ポリフェノールが肥満抑制に!
さらに、神戸大学と中部大学との共同研究では、黒大豆ポリフェノールが脂肪細胞においてエネルギー消費を促進させたり、炎症性サイトカインを抑制して糖代謝を改善することも明らかに。これらのメカニズムが、肥満抑制につながっていると推測されるということ。
「また、最近の研究では、黒大豆ポリフェノールが血流を促して冷えを改善する作用もある可能性が高いことがわかりました。さまざまな健康効果を期待できる黒大豆ですが、黒大豆ポリフェノールは非常に水に溶けやすい成分。そのため、煮豆をつくったら煮汁も捨てずに飲むなど、丸ごと食べることが大切です」
<おすすめのとり方>
毎日の黒豆茶で代謝のいい体に
黒豆を煎って熱湯を注いだ黒豆茶なら、水に溶けやすい黒大豆ポリフェノールをあますところなくとれます。香ばしくて温かい黒豆茶でホッと一息つけば、代謝も血流もスムーズに。