県議会12月定例会の代表質問が6日、行われた。原子力規制委員会による安全審査を受けている東京電力柏崎刈羽原発の今後について泉田裕彦知事は、東電への不信感がぬぐえていないことから展望を語るのは困難との見解を示した。早川吉秀議員(自民)の代表質問に答えた。
泉田知事は、福島第1原発事故で東電が炉心溶融(メルトダウン)を認めて公表するのに2カ月遅れたことを指摘。「誰が事実を隠蔽したのか社内調査で明らかにできるはずだが、それすらやらない」と批判し「今後の展望について語るのは難しい」と答弁した。
大渕健議員(民主)は、規制委が担うのは原発の性能審査であるのに対し、泉田知事は避難計画など安全面を考慮した審査を求めているとして、両者の認識が食い違っていると指摘し、安倍首相らに掛け合い事態の打開を図るべきだとした。泉田知事は、防災に関して法体系が二重になっていることなどを挙げ、「規制委員長に十分理解してもらう必要があり、それ以外に手段がない」と述べた。
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