再来年の春に、北陸新幹線が開業するのにあわせてJRから経営が分離される並行在来線の運営を引き継ぐ新潟、長野、富山、石川の各県の鉄道会社が新潟市を訪れ、国土交通省北陸信越運輸局に、鉄道事業の許可を求める申請書を提出しました。
北陸新幹線が、再来年3月に、長野・金沢間で開業するのにあわせて、▼JR信越線の長野駅と直江津駅の間と▼北陸線の直江津駅と金沢駅の間は、JRから経営が分離され、これらの路線が通る新潟、長野、富山、石川の各県が出資した第3セクターの鉄道会社がそれぞれ運営を引き継ぎます。
6日は、新潟市中央区の国土交通省北陸信越運輸局を各県の鉄道会社の代表が訪れ、それぞれ、和迩健二局長に、鉄道事業の許可を求める申請書を手渡しました。
申請書には、鉄道事業法に基づき、運行区間や駅の位置などのほか開業後の収支計画が記載されているということで、このうち、新潟県の「えちごトキめき鉄道」は、開業後、5年間運賃を据え置き、40年後に黒字になるとした収支計画を提出したということです。
「えちごトキめき鉄道」の嶋津忠裕社長は「ようやく第1歩を踏み出したという思いだ。利用者の減少を食い止めることが在来線の存続に向けたいちばんの課題なので、とにかく乗客を増やすよう利用促進に努めたい」と話していました。国土交通省によりますと、申請書の審査には1か月から5か月ほどかかるということで、審査が通れば、各鉄道会社とも、運行に向けて運賃やダイヤの設定など具体的な検討を行うことにしています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033565261.html?t=1386375531253