大阪府柏原市は、高齢者の認知症予防に役立てようと、市立歴史資料館に収蔵されているひと昔前の生活用具を使ったユニークな出前講座を行っている。お年寄りは昔慣れ親しんだ道具に触れたりすることで、記憶がよみがえって思い出話に花が咲き、評判は上々という。
講座は、昔の思い出を語り合うことで認知症の症状を緩和する「回想法」という心理療法に着目した試みで、市内の介護老人保健施設の入所者やデイサービス利用者を対象に昨年6月から始まった。11月に開催された第3回の講座では、湯たんぽやお手玉などが登場。約30人が参加し、これらの道具にまつわる思い出を語り合った。
歴史資料館には、昭和初期に使用されていた生活用品や農機具などを多数収蔵。担当者は「講座は収蔵品を地域の中で使ってもらえる良い機会。私たちも回想法の手法をさらに勉強していきたい」と話している。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/education/jiji-131126X238.html