バッグやデスクの引き出し、はたまた自宅にチョコレートを欠かさない女性は多いかも知れません。そんなチョコレートには脳卒中のリスクを減らしたり、寿命を延ばしたりする効果もあるそうです。
それに加えて、今日はチョコレートが脳の健康にも良いということをご紹介しましょう。
脳の血流がよくなり記憶力がアップ
医学雑誌『American Academy of Neurology』のオンラインサイト『Neurology』に発表された研究によると、チョコレートが人の記憶力や思考力に好影響を与える可能性があると述べています。
調査は認知症ではない、平均年齢73歳の60人を対象に、1日2杯のホットチョコレートを30日間毎日飲んでもらい、記憶や思考力、また脳の血流状態を調べました。
この結果、脳の血流状態が規則的な人については、記憶力などには変化は見られませんでしたが、60人中18人が、調査が始まったばかりのときは脳の血流が悪くなったのに対し、調査終了時には8.3%血流が良くなったのです。またこの18人は記憶力を調べるテストで、最初は167秒かかっていたテストが終了時には116秒にまで短縮しました。
将来はアルツハイマーにも効果がある?
人が物事を考えるときや記憶するときには、脳にたくさんの血が必要となります。この神経系と血流の関係が、アルツハイマーなどを代表する、人の記憶に大きく関わることが知られています。
今回ご紹介した調査で24人がMRIの検査を受けたところ、脳のごく小さい範囲に損傷があることがわかりました。つまり脳に何らかのダメージがあった人が、チョコレートを飲むことで記憶力や思考力がアップした可能性があるのです。
まだまだ今後のさらなる調査が必要とされる発表ではあるかも知れませんが、カカオ、フラボノイドなどチョコレートには健康に良いとされる栄養素がたくさん含まれていて、これらが私たちの脳に何らかの良い効果をもたらしてくれていることは期待できそうです。