意欲的に農業に取り組む農家や団体を表彰する「日本農業賞」のことしの新潟県代表に、過疎化と高齢化が進む中、地域ぐるみで持続的な農業に取り組んでいる上越市の農業組合法人が選ばれました。「日本農業賞」は、JA全中とNHKが主催するもので、19日は、新潟市内のホテルでおよそ200人が出席して表彰式が行われました。
ことしは、新潟県代表として、上越市の興農南中島生産組合が最優秀賞に選ばれました。
興農南中島生産組合は、平成10年に設立された上越市板倉区を中心とした57の農家が参加する農業組合法人です。
組合では、過疎化と高齢化が進み、耕作放棄地の増加が懸念される中、地域の田んぼをまとめて借り上げ、大型機械を使って稲作や大豆を生産するなど地域ぐるみの農業運営の先駆けとされています。
また、専従の従業員のほかに、兼業農家の若手組合員も休日などに作業に参加し、後継者を育成することで、持続的な農業を営んでいることが評価されました。
組合の飯川伸一代表理事は「栄誉ある賞をいただけて光栄です。集落の皆さんから預かっている大切な農地をどうやって維持していくかが重要だと感じています。TPPや減反など先行きは不透明ですが、少しでも安全で安心な農作物を届けていきたいです」と話していました。
興農南中島生産組合は、新潟県代表として来月から行われる全国審査を受けることになっています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033028751.html