“ぜんそく”は、気管支などの空気の通り道が、炎症によって狭くなる病気です。ちょっとした刺激で気道が狭くなって息苦しくなったり、咳(せき)が止まらなくなったりします。そんな“ぜんそく”を抱える人にとって、秋はつらいシーズンになります。急激な気温の低下や台風などによる気圧の変化、ブタクサなど秋に花をつける植物の花粉など、炎症を悪化させる要因にあふれているからです。
番組では、ぜんそくを発症したり悪化させたりしないための注意点や、今注目を集めているあらたな検査方法「呼気NO検査」についてご紹介しました。
長引く咳のチェックポイント
自分の咳がぜんそくの初期症状による咳なのかどうか、見分けるための4つのポイントをご紹介しました。
まず、たんが白く熱がない場合。逆にたんが黄色で熱がある場合は感染症の可能性が非常に高いといいます。そして、咳のタイミングが決まっており、毎年同じシーズンに出る場合。ぜんそくの咳は、夜中から明け方に出ることが多く、毎日この時間帯に出るときには、ぜんそくの疑いがあるようです。
<長引くせきのチェックポイント>
1.“たん”が白い
2.熱が出ていない
3.咳のタイミングが決まっている
4.毎年決まったシーズンに出る
長引く咳を判定する呼気NO検査
医療の現場で、初期ぜんそくの診断に大きな助けとなっている新検査法「呼気NO検査」をご紹介しました。呼吸の中の一酸化窒素量の割合を測ることで、ぜんそく患者特有の気道の炎症があるかどうかをみる検査です。気道にぜんそく特有の炎症があると、一酸化窒素を多く産出するので、その量を測ることで、炎症があるかどうかを見ることができます。
現在全国で200か所ほどで普及しており、今年保険適用を受けたことから、さらに普及していくと見られています。
(注)現在呼気NO検査を実施しているのは、クリニックでは少なく、大学病院や総合病院がほとんどです。もし受けたいという方は、お近くの大学病院や総合病院などに問い合わせてみてください。
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