【松本英仁】長岡城二の丸跡に建つ長岡市のアオーレ長岡で16日、能や狂言、仕舞の上演があった。人間国宝の狂言方、野村万作さんら第一人者が登場し、アリーナの特設舞台に集まった約1300人を魅了した。
長岡城二の丸には能舞台があり、農民らも城内に招いて武士と町人が身分を超えて一緒に楽しんだとされる。この地での能公演は江戸時代以来という。
この日は32人が出演。能のシテ方金春流の桜間金記さんが「半蔀(はじとみ)」を舞い、幽玄の世界に観客を引き込んだ。狂言「萩大名」を演じた野村さんは、お人よしで教養が足りない田舎の大名を表情豊かに表現し、観客の笑いを誘った。
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