2700人を対象に行われた調査の結果、23時半以降に寝る子供は、卒業時の成績が悪くなること、また18~26歳の間に心の病になるリスクが高いことが分かりました。
「子供は早く寝なさい」というのは、小学生ぐらいまでによく言われること。でも、中高生になってからも、早く寝る子供の方が成績が良くなるようです。さらに心の面でも健やかに育つことが明らかになりました。
カリフォルニア大学は、13~18歳の2700人を対象に、寝る時間と成績、メンタルヘルスの関連を調査しました。10代の若者への就寝時間の調査は1995年と1996年に行われ、その後、高校卒業時の累積の成績と、18~26歳時点でのメンタルヘルスの状態を追跡調査しました。
この結果、23時15分以降にベッドに入るという子供は23%。彼らは早く寝る子供に比べ、成績が悪く、20代前半までに心に問題を抱える率も高くなったということです。
夜更かしの原因は、スマホで友達とやり取りしたり、ネットサーフィンするといった、テクノロジーの弊害も考えられます。しかし、研究者で博士課程に在籍中のアサナウ氏によれば、思春期には体内時計が遅くに変化していくので、生物学的に見ても早く寝ることは難しくなるのだそうです。
早く寝たくても眠れないのに、学校は早く始まる。その結果睡眠不足で授業に集中できない、といった悪循環が起こっているのではないか、と指摘する声もあります。しかし、体内時計は人によって違うので、始業の時間を変えることもまた問題になりそうです。
とはいえ、将来のことを考えると、テレビや携帯の電源を切って、できるだけ早く寝ようとする努力は必要みたい。10代の頃って夜更かしが楽しいから、なかなか難しいのかもしれませんが……。
参考:Teens with Late Bedtimes Have Lower Grades
http://www.newswise.com/articles/teens-with-late-bedtimes-have-lower-grades
http://netallica.yahoo.co.jp/news/20131113-01131696-mynaviw