[ カテゴリー:生活, 食育 ]

米炊き名人に聞きました、簡単にできる「土鍋でごはんを炊く方法」(白米編)

新米の季節になりました。みなさん、おいしいご飯をモリモリ食べてますか? 炊きたての真っ白いご飯……これさえあれば、おかずは何もいりませんっ!

新米は炊飯器で炊いてもおいしくいただけますが、さらにおいしく食べるために「土鍋でご飯を炊きましょう!」というのが今回の提案です。

土鍋でご飯を炊くというと、一見ハードルが高そうですよね?「はじめチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いても蓋とるな!」と昔から言われていますが、いざ、土鍋や文化鍋でご飯を炊くとなると、そんな曖昧なことを言われても上手くいくはずがありません。

そこで、誰でも簡単にできる土鍋ご飯の炊き方を、代々木上原にある土鍋ご飯のお店「おこんのご主人・小柳津大介さんに聞いてきました。この方法だと加熱時間は15分、炊飯器よりもスピーディーです。

では、正しいおいしいご飯の炊き方をご説明しましょう!

【材料】

・米(2合 ※300g)
・水(300g)

【ご飯の正しい炊き方】

① 軽くお米を研ぎます。

「研いで洗って、を繰り返す必要はありません。精米された時点でヌカはほとんど取れているので、無洗米でなくとも一度水で軽く洗うだけ。最近は、精米技術が高いので、研ぎ水は白濁したままで大丈夫です。ゴシゴシ洗いすぎると米が割れ、きれいに炊き上がりません(小柳津さん)」

② 米を浸水させます。

「このとき水を計量する必要はありません。米がどっぷり浸かっていれば大丈夫です。30分以上浸水させてから炊くのが理想です(小柳津さん)」

左は浸水前、右は浸水後のお米です。右のほうが白く見えませんか?

「お米は水に浸すことで白くなるんです。つまり、浸水させないで炊くよりも、浸水させてから炊くほうが、炊き上がりがより白くなる、というわけです(小柳津さん)」。

これは炊飯器で炊く場合も同様。どうせ食べるならより白く! 美味しく! といきたいものですね。

③ 浸水したお米をザルにあげて水を切ります。面倒がらずにザルにあげてきっちり水を切りましょう。

④ 水を切った米を土鍋に移し300gの水を足します。

「よく水加減が分からない、と言う方がいるんですが、浸水して十分水を吸い込んだ米に対し、浸水前の米と同量の水を足すのが基本です(小柳津さん)」

⑤ では、火をつけてご飯を炊きます。オール電化のご家庭は、携帯用ガスコンロの使用をオススメします。 まず、タイマーを15分にセットしましょう。最初は強火

⑥ 沸騰してきたら弱火に加減します。今回、家庭で鍋料理に使うふつうの土鍋と、蓋が二重になっている炊飯土鍋の二つを使って炊きましたが、どちらも火加減は同じです。15分間、絶対にふたを開けてはいけません!

⑦ 15分経ったら火を止め、15分蒸らします。土鍋の保温力を上げるために、バスタオルなどを何枚かかけておきます。

15分蒸らし終えたら炊きあがりです!

では、簡単にポイントをまとめますね!

・ゴシゴシ研がないこと
・お米は必ず浸水させること
・ザルで水を切ってから、浸水前の米と同量の水を足して炊くこと
・最初は強火、吹いたら弱火
・15分炊いて、15分蒸らす

以上のコツを押さえれば、おいしい土鍋ご飯がご家庭でも楽しめます。

さて、取材用に炊き上げていただいた白米を実食しました。

土鍋のふたを取ると、お米の甘い香りとおこげの芳ばしい香りがたちまち辺りに広がります。一口頬張れば、えも言われぬ満足感。使い古された言葉ですが、日本人に生まれてよかった! と感じたことは言うまでもありません。一膳目は白米のまま頬張り、二膳目は削りたての鰹節の上に、生卵を割り落とし、絶品のTKGにしていただきました。

食欲とともに秋深まるこれからの季節、みなさまもぜひお試しください。

次回の「炊き込みご飯編」もお楽しみに。

[取材協力:おこん ](安福みき)

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この記事を書いたキュレーター: 安福みき

女性が女性らしく生きるために必要なものは、“美味しい食事とピンヒール”。そして、究極のアンチエイジングのために“適度な運動もマスト”と気づいた最近、アラフォーの体にムチを打ちつつ、代々木公園をランニングするのが日課。男性ファッション誌『SENSE』の「大人のローカル飯」担当編集者。メンズ2人に女子1人の子供の母、42歳。心は女子! 執筆記事一覧はこちら

http://www.roomie.jp/2013/11/115049/

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