低脂肪でもおいしい肉料理(2)
医療解説/田中照二 栄養指導/佐伯節子、桂きみよ
調理/高橋敦子 撮影/川上隆二
『健康21シリーズ(9) 胆石・胆のう炎・膵炎の人の食事』
(女子栄養大学出版部)より転載
煮汁におろし大根を入れ、ひと煮立ちさせたものをおろし煮と呼びます。おろし大根は肉のくさみを消して消化も助けます。肉をかたくり粉をつけてさっとゆでてから煮るところがポイントです。
※ 胆のうの病気の食事は、病気の種類や症状によって異なりますので、必ずかかりつけの医師、または管理栄養士にご相談ください。
[ 作り方 ]
(1) 鶏肉を一口大に切り、塩をふってかたくり粉を薄くまぶし、さっとゆでる。
(2) 大根はすりおろして軽く水けをきる。小ねぎは小口切りにする。
(3) なべに調味料を入れて煮立て、大根おろしを入れ、煮立ったら、鶏肉を加えてさっと煮る。
(4) 器に盛って小ねぎを散らす。
◇ ◇ ◇
■ 女子栄養大学出版部からひと言
胆のうの病気の発症は食事がきっかけになることが多く、たとえば胆石症の痛みや発作は、暴飲暴食や、天ぷら、フライ、ステーキなど脂肪の多い食事によって誘発されることがあります。したがって、このような疾患を持つ人は、脂肪の多い食事や刺激物を控え、過食を慎むことがたいせつです。ただ、肉類は必須アミノ酸を多く含み良質のたんぱく質の供給源で、無機質やビタミンを多く含む点でもすぐれた食品です。今回は、鶏肉を使った料理をご紹介しました。詳しくは、当出版部のホームページhttp://www.eiyo21.com で『健康21シリーズ(9) 胆石・胆のう炎・膵炎の人の食事』(女子栄養大学出版部)をご覧ください。(編集担当/吹春)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=87118